桜のチョコレート
こんにちは
ソーダ茶です
本日2つ目の投稿、失礼します
こちら現在2026年 1月21日の17時21分ごろよりお送りしています
今回は前回に続き「お菓子短編」から1つ、『桜のチョコレート』をお届けします(前回お届けしたストーリーの続編ではないです)
拙いですが、楽しんでいただけたなら幸いです
「園田さんの好きな桜色、ちゃんとあった?」
春、入学式
進級
私は2年生になった
今日は春も春。満開の桜と散る…
いや、舞う桜
私の好きな色に溢れる世界
あぁ、桜の絨毯。まだ消えないでよ
窓の外が気になって、周りとの交友作りなど二の次、後回しになる
きれい
かわいい
このための言葉とすら思う
「園田さん…」
?
誰だろうか
こんなときに私の名前を呼ぶなんて
「っ園田さん!」
しかたない、か
「…はい」
返事以外は返せない、名前を知らないから
「園田さん、桜。…好き、だよね?」
!
「はい」
「えっと、園田さんに渡したくて」
私の机に、そっと箱が置かれた
「よかったら、どうぞっ。味は問題ないはずなので…!」
お菓子か何かだろうか
「開けても?」
「…っ!っぜひ!」
ふむ、本人の前で確認は不躾だったかもしれない
でも中身の確認は大事だ
できるだけ丁寧にリボンをほどく
本人を目の前に開封って、こんなに緊張するものなんだな
そっと箱を開ける
!?
「桜色、どうかな?」
桜色。箱のなか一面いろんな桜色で埋まっている
「え?どういう…」
まずい、…かもしれない
「えっと、園田さんに。美味しくて可愛い桜色、…プレゼントしたくて!」
「あ、…ありがとう、…ございます」
どうしよう
「…っあのね!それ、イチゴ味じゃないよ!」
!?
どうしてわかったんだ…?
「前に苦手だって聞こえてきたから…、それは、食紅で作ったんだよ」
へぇ、それなら食べられるなぁ…
?
わざわざ手作り?
「それは、お気遣い、どうも」
「…っ、それと!」
…えぇ、まだ何かあるのか?
「あの、…園田さんの好きな桜色、ちゃんとあった?その、箱のなかに…」
!
「ありますよ、ちゃんと」
「ど、どれがお気に召しましたか?どの色が」
「…どれも。全部、ですかね。ぜんぶ綺麗で可愛くて、素敵な桜色に見えますよ?」
「!」
本当に素敵な桜色が、私ひとりのものに
独り占め…、たまらない
「いいんですか?こんなに素敵なお菓子をいただいても」
「っはい!園田さんのために作ったんですから!」
!
「…嬉しいです。こんなに私を考えてくれたプレゼントは、…初めてです」
「っ本当ですか!…気に入ってくれたなら嬉しいです!」
…っ、やっばい。この人の名前、知らない
こんなにいい人の名前を、…私は!
「…っ、すっ、すみません。お、名前、お伺いしても?」
「っ桜井です!…覚えられそう、ですか?」
「っえぇ!…お名前。存じ上げていなくて、すみません」
「園田さんが謝ることじゃないです!こっちが一方的に…、園田さんが気になって…!」
そうだったのか…!
「ふ、…1年間?よろしくお願いします。桜井さん」
「!っはい、よろしくお願いします。仲良くしてくれたら嬉しいです…!」
きれいな桜色
ほんとうに、すてき
〈END〉
閲覧ありがとうございます
楽しんでいただけたなら嬉しいです
それでは




