別の世界
今回も少し長くなってしまいました
すこし暗めになってしまったかもしれないので気を付けてよんでください
「はぁぁぁーーーーーー」
「サルコさんちょっと静かにしてもらえますか」
「だってだって こいつをもとの世界に帰せば俺は家にかえれるんだぜ」
「あなたは‘‘‘命の恩人‘‘‘の頼みを無視してカナタさんを勝手にもとの世界に帰して家にかえるそれが転生屋のやることですかそうですか」
「ふん そんなに怒っているけど怒っても俺は依頼を達成するぞ」
部屋の中にピリピリとした雰囲気がながれてた
その雰囲気の中最初に言葉を発したのはサルコでもえまでもなかった
「あの 転生屋?の方 さっきからもとの世界に帰すといっていますけど僕は元の世界には帰りたくありません」
「え」
「え」
「そんななんでみたいな顔していますけど帰りたくないものはかえりたくないんです」
「なんでだ 知らないこの世界にいるより 今まで過ごしてきたもとの世界に帰ったほうがいいじゃねえか」
「サルコさんでしたっけ あなたは僕がいた世界のことをしっているんですか」
「なんだ 急に真剣な表情をしてカナタだっけか俺はお前のいた世界のことを全然しらねぇ でも俺は知らない世界にいるより今まで過ごしてきたこの世界のほうが安心できる」
「あのーすみません 私全然話にはいれてないんですけど」
「あぁすまんすまん」
「すみません」
「でカナタさんはなぜもとの世界に帰りたくないんですか」
「そんなの僕がもといた世界が‘‘クソ‘‘だからですよ」
「どんなふうにクソだったんだ?」
「僕がいた世界は親の力によって人の地位が決まる世界だったんです」
「どういう意味ですか」
「もしエマさんの親が貴族でサルコさんの親が平民だったとします この場合サルコさんは絶対にエマさんに暴言や反抗をしてしまったら殺されてしまったり悪い時には奴隷や死よりもつらいめにあります」
「死ぬことよりつらいことってなんだ」
「つめや肉を剝がされる拷問や言葉では言い表せないようないじめをうけさせられます」
「それをカナタさんはされたんですか」
「はい 僕の場合はたくさんの人から毎日『死ね』『消えろ』って言われたり親に買ってもらったものを目のまえで汚され壊されたりしました」
「ひでえな」
「でも 僕は神様の手違いとはいえクソみたいな世界から離れられて神様には感謝してもしきれないですよ」
「それでもサルコさんは僕にもとの世界に‘‘帰れ‘‘っていうんですか」
暗い雰囲気が部屋の中にただよいながらカナタはサルコの返事をまっている
「あぁ そうだな ひどい事だと思うけどこの世界に異世界人がいることによってこの世界で生まれるはずがないものが生まれたりして歴史やこの世界の流れが変わってしまう だからこそそれを防ぐために転生屋がいるんだ」
「あのーサルコさんカナタさんを帰すにしても私のお願いを聞いてからにしてください」
「僕はできるだけ長くこの世界にいたいのでかまいません でもお願いが終わった後もこの世界がどうなってでも僕はこの世界に残り続けます」
「はぁ そんなに願いを聞け聞けいわれたらやるしかないし 俺の【世界を超える力】を使うにしてももっとカナタと話をしないといけないしわかった素直にやってやるよ」
「ではおねがいします」
読んでくださりありがとうございます
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