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風俗王  作者: 島洋一
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第三章 さくら

風俗王 第三章 さくら

 

さくらの人気は膣口の締まりが良いという触れ込みであった。それは彼女がソープ嬢を初めて三年の月日が過ぎた頃の男達の噂話であるが俺は違うとこに彼女の魅力を感じていた。締まりはさほど良く無いようだ。ただ膣の中を探ると上の方にでかいこぶのような引っかかりがある。このような女は初めてだった。

ソープランド「風俗王」」での彼女の紹介ではとかくFカップの胸に惹かれて彼女と遊び始める男が多いようだ。だがリピーターの男達はインサートした彼女の内部に魅了される。「入れた途端、逝っちゃうの。」

と不思議そうに俺に聞く俺に

「さくらちゃんのアソコは俺の女の子史上ナンバー1だよ。」

「言われたこと無いなぁ。」

「何が?」

「だからそういう風に・・」

と本当に膣を褒める男は居ないらしい。

「確かに顔とか見てくれのいい女のこは今まで結構居るんだけどセックスはさくらちゃんがナンバー1です。」


兎に角、年齢からくる妖艶というか男の身体を麻痺させるような手や口の動かし方は若い女達には無い、これは「職人技」とでもいうようなセックスだ。

俺も数えてはいないが遊んだ女達は400人を超えようやく一人の遊女に通うようになったようだ。

俺にとってはソープランド通いはキャバクラ通いと変わらず、ただ勃起が上手くいくのかどうかだけ気にして「さくら」のもとに時々通っていた。この頃の俺は加齢と肥満気味の身体のせいか上手くインサートに至らないこともしばしばであった。


「最近、商売あがったりで実入りが無くてお金がなくて風俗王まで来られない。だから金は払わないけど外で会わないか?勿論セックスはします。」

さくらは下を向いて俺のちんこを洗いながら聞いている。

「付き合うんだったお客さんじゃない方がいいなぁ。私がそのうち傷つくよ。」

一瞬、考えた俺は口説く気は無いに決まっていた

「喧嘩したりしたとき風俗王のせいにするよね。たぶん・・・」

沈黙が流れるが不自然な沈黙では無くお互いが付き合うことなど無いことは中年の二人には分かっていた。


風俗王。ここはさくらと会った場所です。

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