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風俗王  作者: 島洋一
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第二章 かな子

風俗王 第二章 かな子


キャバ嬢に入れ込んでいた俺は、そのキャバ嬢と付き合うことは無いと分かっていながらもズルズルとアラジンに通っていた.その女「あかね」とセックスをするわけでも無くただ心の隙間を憂鬱な酒と傍らで時々、怒りながらも諭してくれるような若い女に陶酔していたのかもしれない。

そんな時に性欲を満たすために呼んだ「かな子」は「あかねとのジレンマ」を解決してくれた女だった。そう彼女も匿名であり派遣型風俗店の風俗嬢であった。この街には若い事情のある女が昼になく夜になく県境を越えて出入りしているようだ」。最近では女を見るとデリ嬢に見えるのは遊びすぎのせいかもしれぬ。通り過ぎる女の子にお金を渡そうにななるのは今流行の何々依存症という病名のつけることの精神状態かもしれない。いわばセックス依存症というより心の隙間を埋めるために「あかね」と話し「かな子」と寝ていたのかもしれない。


かな子は三十を過ぎたバツイチ子持ちのお母さん。風俗店の女の子紹介では24才になっていた。俺たちのよう四十を過ぎたオヤジには24も30も見た目は区別がつきにくい。若くても肌が粗いような子もいれば熟女でも肌つやのいい女はいくらでもいた。

「まずお客と寝ることはなかったねぇ。」

かな子はキャバ嬢時代を思い出しながら俺に答えてくれた。

「付き合う気もヤル気も無いんだ。ただお互いが似すぎていて離れずらい。」

かな子はスットンキョンな顔で俺の目をのぞき込む

「店と女の子にしたら随分、都合のいいお客だよ。堂々巡りだよ。」

この時期、俺は店の経営者ではあるし固定の収入源を夜勤の警備員をやることで遊んでいた。しかし、月20万の遊び金がダダ漏れしてることに気づき竜宮城のように心を快活にはしてはくれるのだが現実社会を目の当たりにすると現実から癒やし、癒やしから現実。終わらない連鎖を断ち切ろうと今度はデリ嬢の「かな子」」に救いを求めようなどとしているようだ。性欲の解放。その後の会話は楽しいひとときで「かな子」も俺も飾り気無く日常を話した。匿名の彼女たち。「あかね」にしろ「かな子」にしろお金目的です。「お客さん」でもその会話やお酌してくれてるお酒に。火をつけてくれるタバコに。セックスの対象となる体に。糸目をつけず評価してお金を出す男達に彼女たちは「いい人」とだけ呼ぶようだ。

その「だたのいい人」が俺だと分かっていながら通ってる俺をネギをしょってるカモだと友人からは罵られる。

「良い加減、女遊びは辞めて付き合うなり結婚なりして落ち着いたら、、、、」

結婚して子供の成長をたのしみにしてる男はそう言うのだ。

「結婚ねぇ。女なんて信じられん。遊んで死ぬ。」

「子孫繁栄、家内安全もいいよ。悠々自適な生活もいいけどね。そのうち体も金も持たなくなる。そのとき面倒を見てくれるのはキャバ嬢?デリ嬢?来てくれる?おまえの所?」」

何も言えなくなることをずっしりと言う良い友人である。」

かな子との最後の夜は激しいセックスだった。日常、自分が施しているオナニーではなく亀頭の部分とカリの周辺。ペニスを嫌というほど攻められ俺は声を上げて悶絶した。男が悶絶?その技をかな子ほどの風俗嬢になれば一つ二つ隠してるようだ。逃げないように男を溺れさせるつもりだったのかもしれない。しかし俺とかな子の致命傷はかな子のバギナが小さすぎてインサート出来ないことにあった。

「男の人って何で入れたがるの?」

「入れたいよぉ。本能としかいいようがないな・・」

お互いに無言の状態も続く

「かな子」とは(店を辞めるときは連絡先を教える)という約束もあった。」

その店を辞める日は一週間後。

しかし、俺は一週間後かな子最後の出勤の日。同じ店から18歳の 千夏を呼んで遊んでいた。

さよなら「かな子」

かな子をマナと呼ぶことは無い。匿名の彼女「かな子」の本名は愛と書いて「マナ」。

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