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天才剛毛ロリ童女を添えて~絶望、もあるよっ!


「アアアアアアア…フハッはあ…フハハハ…ガーハッハッハーーー!!!!」


 何だね。何故、何故笑っているんだね…。


「お前たち人間は、本当にどうしようもねえ…。バカで愚かで、そしてなんて可愛いんだァ!! ガーハッハッハッハァアア!!!! やめてくれ! 俺を萌え死にさせる気かァ!! ハーハッハッハッハ!!」


 不快だ不愉快だ…不安だ不吉だ、鬼が笑う。なんて恐ろしいんだ…。はあ、はあ、逃げ出したい、確かに私は追いつめたはずだ! 確かに私は鬼の首を取ったつもりだ!! ヤメロ! 笑うな!! やめ――。


「俺が能力を明かした時、それが<武器を壊させるための誘導>だとは思わなかったのか?」


 なに?


「明らかな弱点、あからさまな態度、強いがそれゆえのデメリット…ハッハッハッ! まんまと全部に引っ掛かってくれた…はあ、楽しみだ、今からお前らが絶望で壊れていく様が、楽しみでしょうがない…!!」


 熱い。

 イボーグの周りが熱気で包まれ、手からは灼熱の炎が噴出される。


「なっ…何なんだ、何なんだね!? これは! イボーグの能力は武器のポテンシャルを引き出す能力じゃ無かったのかね!?」


「ああ…あれは嘘だ」


 わ、私は今、どんな顔をしている? 

 跪いていた…、全身から力が抜け、イボーグの脇の前から垂れるように伸びた、炎の羽衣を見て、私はいま全てを諦めた。炎が手に集まると、それは伸び、光を放ちながら刀を形成する。


「いや、嘘じゃあねーか、俺はなあ魔族の間でも珍しいデュアルホルダーつって、能力を生まれつき二つ持ち合わせた魔族なわけだ、天は二物を与えちまった、バグ的な存在…、どうだ? やっぱり惚れ直しただろう…?」

「…………ハハッ…」


 ハハハ…ダメだね、もうダメだね。

 最初からこれが目的だったのだ、私たちに絶望感を与えることが、私たちの心を折ることが…。この街を全て破壊してからもう一度聞こう…か、あの時はただの脅しだと思っていたけれど、イボーグは本物だ。

 本物の鬼だ。


「グアアアアア!!」

「やめろ! ジャック!」


 看守君の静止を聞かず、飛び出していったジャック君はイボーグの一振りに防御しようと剣を構えるが、光り輝く炎の刀はそれを焼き切り、ジャック君の胸を切り裂いた。


「はあ…はあ…」


 死ぬ。このままこの街ごと、焼き尽くされる。

 周りを見ると、連合国の騎士達も、アルマ君も乳山君も看守君もバーゼル君も、全員、その眼には絶望の色が浮かんでいた。

 きっと、私と同じ気持ちだろう。


 もう、無理だ。




「ああ…イイネエエエエ!! その絶望はァ!! どんだけ俺好みの女なんだリリィ!! ああ、ほらッ、次はアイツらだ、あそこにいる騎士どもも、オメーと一緒にいた仲間三人も! 見ろ…見ろ! その次はあの街だ! 全て破壊してやる、オメーの守りたかったもん全て破壊しつくしてやる!! 今から絶望のフルコースだぁああああ!!!! ハハアッハハッ、ガーーハッハッハッハ!!!!」





 ザッ…、と誰かの足音が妙に耳に響いた。 



「相変わらず悪趣味だなあ、テメーは」



 …………。

 なぜ…、何故<君>がいるんだね。

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