蒼山貴明登場
「滝!戦わないで降参するのかよ!!それがリーダーかよ!そんなんじゃ誰もついていかないぜ!!」
俺は必死に滝が死に急ぐのを止めた
「陽仁…」
司令官も、うなづいた
「そうだぞ、滝 まだカルテー二も倒していないだろう?」
「…俺は…」
上司はそれを聞いて、歯を食いしばった
「貴様…私の邪魔をするな…滝は死ぬ運命なのだ…貴明と共にな…」
「俺が死んだら、弱いやつしか生き残らないだろうな たちまちこのチームは崩壊する」
滝は武器を構えた
「司令官や陽仁の言う通りだった…親父の約束、まだなんにも果たしていない」
「滝…!」
俺はひとまず安心した 俺も三節棍を構える
「来るぞ」
司令官は用心していた 上司が牢屋の檻の中から自力で出てくるのを
「もう少しここで大人しくしていようと思ったが…終わりだ」
上司の胸元のポケットからスペアの鍵が出てきた
いとも簡単に外してしまった
ガチャリ
「滝…蒼山家を…潰す…」
「滝、逃げろ!!」
「!?」
「ああああああああぁぁぁーーーー!!」
上司の声が地下に木霊する
その時、謎の白い眩しい光が、上司を包んだ
司令官はその場に立ち尽くす
滝はどうやらなにもしていない
「これは…親父の力だ…!」
「貴明が!?」
俺たちがどよめいていると、滝の頭上から透明な姿で蒼山貴明が現れた
「貴明さん…」
"息子が窮地に立たされた時、私はいつでも助けに来る"
「親父!?」
"滝よ 久しぶりだな"
「親父、どうして!?」
貴明さんは含み笑いをして
"息子だから…私の力の強さのせいでこんなことになってしまったから"
司令官は俺の上司へ向かって歩く
「お前の憎んでいた貴明が現れたぞ 殴らないのか?」
すっかり驚いて腰を抜かしていた上司
「たまげた… 本当に現れたのか…蒼山…貴明…」
"私を憎んでいた?私の力で憎んでいたのか?"
「ああ、そうだよ その力があれば」
上司がそう言うと、俺はすかさず身を乗り出した
「その力があれば、カルテー二を倒せる!!俺の兄弟は、カルテー二にやられたんだ!!」
司令官は苦い顔をしている
「まずいな…ここで長居をするのは危険だ 今の力で…カルテー二がやってくるかもしれんな お前はとっとと消え失せろ 陽仁が必ずカルテー二を倒す」
「なっ!?」
「お前は無差別に滝を殺そうとした お前を監獄へ送ってやろう」
司令官は上司をテレポートで連れ出し、上司が返事を言うまでもなく監獄へ送った
"シルヴァ…懸命な判断だ"
「親父…透明な姿で見えないけど、俺は会えて嬉しいよ」
"滝、決して死ぬな お前が死んだら、このチームがなくなれば誰も敵から守れなくなる"
「はい…」
そう2人が話していると、案の定、カルテー二が現れた
クローク姿の、額には敵のマークが刻んである
「ふ、ふふ…懐かしい力だな 貴明がここにいるんだろう?」
敵も能力者、テレポートでここへ現れた
なにやら入口の階段が騒がしい
智嬉たちもカルテー二に気づいたようだ
「む!?何奴」
「あれは…」
「滝、ごめん、遅くなった!!」
それはやはり滝の仲間だった
「智嬉、純!!」
「貴明さんが、滝のピンチを教えてくれたんだ!!」
仲間をひと目見たあと、滝は再び武器を構えた
「カルテー二…お前と戦うにはここは狭い、道場へ向かう!!」
「ふん、まあいい…」
俺たちはテレポートで一斉に道場へ向かった