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Underworld  作者: まなか
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仲間としての仕事

「純、あの、」

先週、誤って純を倒してしまったのだ

殺すつもりがない相手を倒してしまうなんて以ての外

俺は純に、どんな仕打ちされてしまっても構わないと思い、土下座した

「陽仁!?」

純は突然の事に驚く

「ごめん、純!!滝と戦うつもりが、まさか純を倒してしまうなんて!許してくれ!!いや、仲間のリーダーを殺そうとした俺を許せないと思うが…」

俺はもはや何が言いたいのか分からなくなっていた

「…思い出すなあ…」

純の部屋の小窓から、夕日が見えているのが分かった

純はそれを眺めていた

「俺も、昔ヤンキーのリーダーを誤って俺の能力(ちから)で殺して、そうやって土下座したんだ」

「純は、その後、どうなったんだ?」

俺が聞くと純は悲しい笑顔をしていた

「俺も殺されかけた が、運良く今の司令官に出会ったよ そして滝に助けられた」

「…っ」

俺は目を伏せた

「謝ってすんだら警察はいらねえって、怒鳴られて…っはは、俺も昔は若かったから…とにかく言い返したさ」

「純…」

「お前も、あのヤンキーの仲間なら知ってんだろ?俺の事件を」

俺はただただ、従うしかなかった

俺の手は尋常じゃないぐらいの汗をかいていた

「知ってる… 現場は見ていないけど」

「能力者になったら、殺さなくてもいい人を殺してしまうよな、俺も経験してるから、分かるんだよ」

「俺をどうする気なんだ、純」

ついに耐えきれなくなり、俺は純に問う 自然と声が大きくなる

「咎める気持ちはない 幸い、未遂で終わったんだ、滝も無事だ 確かに、戦える仲間が必要だった 今回は許す、けど…次は本気で倒すぞ」

純は俺に手を差し出した

俺はゆっくり立ち上がって、純に硬い握手をした

「ああ、よろしく頼む!!仲間として!!」


一方、滝と司令官は、俺の殺し屋結社の上司に会っていた

「上司を倒さないと、陽仁がちゃんとした仲間になれないだろ」

「気をつけろ、どんな奴か分からんからな お前を相当憎んでいるやつだ」

俺はその事を智嬉から聞いて、一目散へ走り出した

上司は、能力(ちから)はないが、言うことを聞かないやつはとにかく暴力で解決する人だった

上司はこの能力者施設の地下のまた更に地下、普段は誰も入らない牢獄にいる

「はあ、はあ、滝…気をつけろ…!!」

100段以上ある階段で、とても滝に追いつけない

俺はテレポートを使った

(滝…!!そいつを甘くみるな!!)


滝は息を飲んでいた

「…上司…この人が…」

俺の上司は、白髪で長い髪をしている

どちらかといえば中性の、整った顔立ちだ

「くくっ…自ら来たのか小僧… ここに来たってことは、私を知ってるんだろう?」

「陽仁に俺を殺せと命令したんだろう?」

「ああ、 間違いない」

上司は小刀を懐から取り出した

「滝、下がれ!!」

司令官は慌てて滝より前に出て、両腕を広げた

「陽仁に殺せって言うぐらいなら、貴方が俺を殺せばいいでしょう」

<挿絵>

https://33009.mitemin.net/i679920/

「滝…!!」

滝は細長い棍をゆっくり取り出した

「能力者最強の戦士…蒼山滝…噂に聞いているが、度胸は本物だな」

上司は楽しそうに笑った

「なにがおかしい さっさと俺を殺せ」

滝は真剣な顔だった

「馬鹿なマネはやめろ!!滝!!」

「ああ、殺してやるよ、望み通りにな」

間一髪、俺は滝たちの現場に間に合った

「上司!! それは許しません!!」

「陽仁!!?」


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