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Underworld  作者: まなか
35/68

思わぬ奇襲

それにしても、滝さんや純さんが負傷してる時に、殺し屋結社と対決するってどうなんだ

あいつらはまだ能力者 能力を使って戦っても大丈夫

しかし、俺だけで戦うには危険すぎる

1人サロンで悩んでいると

智嬉さんと瞳さん、みづきさん……リメンバーズチームが現れた

「あれ?皆さんどうされました?」

「それはこっちが聞きたいよ、陽仁、悩みがあるのか?」

「…大分難しい顔、してましたか?」

俺は智嬉さんに聞かれて、苦い顔をしてしまった

「大分な 俺で良かったら、話聞くぞ?」

「智嬉、私たちは集中治療室へ向かってるから」

「ああ」

「もしかして、皆さん滝さんのお見舞いに?」

智嬉さんは椅子に座りながら話す

「ああ、俺は瞳とずっと戦闘訓練してたんだけど、みづきから連絡があってな、滝、ヤンキー達と戦ったんだってな」

俺は思わず口を右手で抑えた

「……っ!!」

「ったく、なんで俺を呼ばないんだか… まさか、2週間連絡を寄越さなくて呼ばなかった、とか?それはないよな」

智嬉さんは呆れ顔だった

「あいつは武器を使って戦うのは得意だが、素手で戦うのは昔から苦手でね よく1人で戦ったよ 後で顔、見たいな……あいつの顔… 」

「滝さんは無事ですよ 腰の治療も終わりました 後は回復するのみです」

俺は智嬉さんから離れようと、踵を返そうとした、だが、智嬉さんに手首を握られた

「待てよ!! 陽仁!! お前… やっぱりなにか悩んでる」

「あなたに迷惑をかけたくありません」

「お前はなにがしたいんだ?」

俺は智嬉さんが掴んでいた手を振り払う

「純さんがヤンキーと縁を切った、だから俺は、殺し屋結社と縁を切る!!そうすればまたあなた達と戦えるから!!」

「陽仁… 気にしてたんだな…」

俺は少し、泣きたくなってきた

「俺はもう、滝さんを殺したくない 滝さんと戦うなんて嫌なんです!!家系は蒼山家を恨んでいたけど、俺は滝さんを守りたい!!」


<挿絵>

挿絵(By みてみん)

すると、俺の声が聞こえたのか、部屋から圭介さんが現れた

「陽仁、それは本当か?」

「圭介さん!?」

「兄貴を信用してくれて、ありがとう… 兄貴もきっと喜ぶよ これで俺も、安心して陽仁のメンバーに入れる」

智嬉さんは圭介を見つめる

「圭介、その兄貴が…」

「事情は聞いているよ、俺も今から集中治療室へ行くつもり 兄貴は昔から無茶をするんだよ 智嬉さんをなんで呼ばなかったんだか…」

圭介も、智嬉さんと同じ気持ちだった

圭介は腰に手を当てて、やれやれといった顔つきだった

「陽仁、殺し屋結社といつ対決するんだ?」

「滝さんが回復すれば、と考えています 滝さんが治療してる間に対決したら、滝さんがきっと悩んでしまうから」

すると圭介の部屋の隣の部屋から、叫び声が聞こえた

「いやあああ――っ!!!」

「あれは…(しょう)!?」

俺と智嬉さんと、圭介は翔の部屋の扉を勢いよく開けた

バンッ!!

「翔!?」

「みんな…」

翔の姿を見ると、黒ずくめの男2人に囚われていた

「陽仁…そろそろ決着をつけようじゃないか」

「お前達…殺し屋結社か!?」

俺は三節棍を構える

「能力者のチームのリーダーが負傷した今、お前に勝ち目はないだろうからな、ふははは…っ!!」

「翔を離せ!!」

「こいつは人質にアジトへ連れていく 悔しかったらアジトまで来な」

そう言い残して、 翔と殺し屋結社は消えた

「くそっ…こんな一大事の時に…っ!!」

俺は苛立ちのあまり、乱暴に各部屋に取り付けてある緊急用のブザーを鳴らした

ビーッ ビーッ!!

「もう、時間がないのか…っ!!」

俺たちは司令官室へ走り出した

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