佐々本陽仁登場
俺は佐々本陽仁 能力者だ
しかし、ただの能力者ではない
俺はある人物、能力者の中でも強者の敵、"蒼山滝"を暗殺するように言われている
<挿絵>
それが、毎日狙っているが俺は全然勝てない
能力者本拠地に入ると毎回戦闘員の奴らが邪魔をする
"荒井純"、"根口智嬉"
彼らも毎回俺が中に入ると毎回やってくるが、彼らも本当に強い
そして、今日もまた、諦めずに滝を暗殺しに向かう……――
殺し屋結社
「陽仁よ、滝を殺せないのか」
「ハッ、申し訳ありません、いつも蒼山滝の仲間の奴らが邪魔しに来まして」
「蒼山滝は過去最強の能力者、蒼山貴明の息子です その力を引き継いで…」
俺の仲間が俺をフォローするも、上司は一向に聞かない
滝も、その仲間も本当に強い
上司は机を力強く叩く
バン!!
「陽仁!!なんとしてでも蒼山滝を殺せ!!あの強い力…あいつにはもったいない程の力だ…」
上司がイラついているのが分かった
「ハッ!!必ず!!」
俺はまた、テレポートで能力者本拠地へ向かった
いつもは上司の部屋へ向かう
大体そこに蒼山滝がいるのだ
上司の部屋の窓を覗いてみる
やはり、いた
黒い髪の、長い、腰まで伸びた髪…
顔が険しい なにかに気づいたか
俺はサッとテレポートで窓から屋根に離れる
「ん…? 今、誰かいたような」
中々滝は離れない リーダーだから、敵を逃すと色々と言われるんだろう と考えていた、その時!
俺はもう1人の仲間、"根口智嬉"に狙われた!!
屋根でも勘づいて追いかけてきたらしい
茶髪に、白いTシャツに、灰緑のパンツ…
「待ちやがれ暗殺者!!」
俺はひたすら屋根の上を走り回る
「くそっ、足が早い…!」
もう、追い付かれる、と思ったその時
俺の能力が作動した
俺の身体が緑色に包まれた
「な、…なんだ!?」
「お前…俺と同じ能力者だったのか… 滝をどうして狙うんだ…」
作動が収まり、智嬉はまた構える
「俺は滝を殺せと命令されて、ここにいる 俺は、"佐々本陽仁"!! 蒼山家を潰すのが俺の使命だ!!」
俺は得意の三節棍を取り出す
「俺は蒼山滝の親友、根口智嬉だ なにをそんなに憎んでいるのか知らないが、俺を倒してから滝を殺せ」
この根口智嬉って奴は俺より身長が高く、ガタイがいい いつもこいつにやられて負けている
「俺に勝てないんじゃ、滝は殺せないぞ」
「うるせえ!!」
三節棍でひたすら智嬉を薙ぎ払う
「終わりだ」
智嬉は俺の三節棍を交わしていたが、棍の先を掴まれた
智嬉の顔が近い
外は強風で、集中していないと屋根から落ちるぐらいだ
「……陽仁…と言ったな またお前が来ても、俺は必ず現れる 俺は常に滝を守る役目 俺は死ぬわけにはいかないんでね」
至近距離でそう智嬉に言われ、背筋が凍った
「…離せ!!顔が近い!!」
俺はまた戦闘員、根口智嬉に負けた
テレポートで仲間の元へ戻る
「…佐々本陽仁…あの根性…いつかうちの能力者になるだろうな」
滝の上司、司令官は俺の存在に、とっくに気がついていたようだ
俺の戦いは、これから始まる