私は本を燃やして、悪役令嬢の運命から逃げ切ります‼
この世界は狂ってる。第一王子の婚約者であるセリス様に仕えていたこの私が、巷で話題の“悪役令嬢”などと囁かれ処刑されるのだ。
それを知ったのは、私が本の世界から飛び出した時から。
もちろん、燃やしてしまった。
いい気味だわ。これで召使であることも終わり、この新たな世界で自由な身として生きられる。さよならセリス。もう様なんて付けないから。
あっちの世界ごと燃えて炭になったでしょう事よ。ほほほほ。
「さて、ここはどういう世界かしら」
「日本じゃよ」
「あら、神様かしら」
目の前に現れたのは執事に似ているおじい様。きっとこの方が私を本の世界から抜け出させてくださったのね。
「おぬしは何ということを」
「ああ、本のことですか。私はまだ死にとうございません。お許しを」
「それをしたせいで、少しばかり厄介なことになってな」
「?」
聞いてみると、なんとセリスも日本という国に召喚されてしまったらしい。第一王子も。
「どうやら、日本でもう一度彼らが元に戻るための本をちまちま執筆しとるそうじゃ」
「そりゃまずいですわね」
私は神様に、二人の居場所を聞きましたわ。
“小説家になろう”ですって。
そんなの成功させない!
絶対アカウントを削除させてやりますわ‼
――こうして一人のアンチが産まれたのである。
その名も、アクヤ・クレイジョー。
続きは無いよ!
今後の連載もないよ!
(沢山の人が閲覧してくれてるけど、面白くなかったらごめんね。精一杯書いてこれなんだ……)