第一魔:化け物
はじめまして、哀戦士で〜す。
今回は、初、連載小説を書きますっ!
そこで注意!
・くだらないかもしれないので、つまらないかも!そこのところは気をつけてください。
・評価なので、ご指摘などがあればぜひ、教えてください。
以上。
暗い夜に光を照らす電灯には、何匹もの虫がたかっていた。
そんな中を歩いていた男、マコトは酔いつぶれてふらふらとあっちに行ったり、こっちに行ったりとなんとも不安定な歩きをしていた。
「ほりゃ〜、ひっく・・・。もうだめ〜ん。」
そのだらしのない姿は、周囲に目立った。
だがそんなことお構いなしに、一軒の居酒屋に吸い込まれるように、入って行った。
そして、カウンター席に座り人差し指を思いっきり突きたて、
「親父!酒を一杯!!」
そのマコトのだらしない姿と呆れた一言に、居酒屋のマスターはため息をついた。
マスターは、グラスに氷をいれ酒を片手に持ち、ドボドボと注ぎ込んだ。
「マコトさん、いつものやつでいいんだろ??」
「ひっく・・・もちろん。」
マスターの持つ酒の入ったグラスをマコトの前に置いた。
それをマコトはグビグビと喉に流し込んだ。
マスターは、その勢いに「こいつ、あんだけ他の店で飲んどいて、よく、まあ〜こんな勢いで飲むな〜」と思っているようなリアクションをとった。
「マコトさん、もうこれが最後にしろよ〜。」
この発言は、マコトを気づかって言っているように見えるが、本当の理由は、もう店を閉店する時間なのでさっさと帰ってほしいってことなのだ。
「ひっく・・・・、もうちょいここにいていいだろう〜。ひっく・・・・。」
「駄目です!もう閉店の時間なんですから・・・。」
マコトはその時、マスターの右手を強く持って、
「水臭いこといわないでよ〜、俺とマスターは、長年の付き合いだろ〜!」
この言葉に、「あんたとは別にそんなに付き合い無いし・・・。」と店長は心の底から思った。
その時!
グシャシャ・・・・ガス・・・・・・
店の外から、大きな物音が聞こえた。
その音は、ちゃんと店長とマコトの耳に入っており、少しの驚きを見せた・・・。
「店長・・・、なんださっきの物音は?・・・ひっく。」
「ど、どうせ野良ネコがなんかしたんだろ・・・・。」
そんなことを言うマスターであるがその顔を見るとマスターの怯えが分かる。
「俺、ちょっと裏行って、酒をとってくるよ・・・。」
「おい、マスター!酒、付き合えよぉ〜〜。」
だが、そんな言葉に聞く耳をもたずに立ち去っていった。
「ちぇ、あのクソマスターめ!へっ、どうせ俺は一人ぼっちですよ〜だっ!!」
マコトがいじけている中、さっきの物音が大きくなってまた聞こえた。
ガササ・・・ゴサ・・グシャシャ・・・・
これにさすがの泥酔のマコトも怪しく思えた。
「ネコがこんなにするかね〜・・・。おいっ!マスタ〜〜〜!!」
マスターを呼んでも、返事すら聞こえてこない・・・。
この【一人】と言うことがマコトは怖くてたまらなくなった。
一瞬の沈黙・・・、これ以上の恐怖は無い。心臓が高鳴る、胸がもうなんか・・・、はりさけそうだ。
「おいおい・・・・・・。さすがに怖いよ・・・。」
そう言ってマコトが席を立った瞬間!
ギャシャーーーーーー!!
「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーー!!!!」
黒い化け物が店の入り口からこっちに飛び掛ってきた。
マコトは、今までに見せたこと無い驚き、恐怖、混乱。
化け物が飛び掛ってきたと同時に、顔を食いちぎろうとしてきたので、マコトはとっさに近くにあった酒のビンを化け物の顔にぶつけた。
パリーーン・・・・
さすがにビンでは、化け物はひるみもしない。
というか、化け物はさらに強く食いちぎろうとした。
右の頬が噛まれ、化け物の鋭い歯により、血があふれ出た。
「ひゃ〜〜〜〜!だ、だ、だれか助けてー!マスターー、誰かあーーーー!」
顔がどんどん、血で染まっていく。
このままじゃ確実に死ぬ。
そう悟った、マコトは全力を出して、
「お、おりゃーーーーーーー!」
バーン・・ドン・・・ドーーン
化け物は見事にぶっ飛んで酒がいっぱい置いてある所に衝突した。
これがチャンスだと思ったマコトは、また全力で走り出し、逃げた。
その刹那、
「亜・クロドニア・・・・。」
化け物の叫び声が、
「ギャーーーシャシャーーー!!」
そして、化け物の声が途絶えた。
ふと、横を見ると・・・、
翼の生えた、黒い服を着ている人が・・・・・。
「君、よく生きれたね、運が悪けらば・・・。」
「はあ・・・・・・??」
「死んでたよ。」
今の状況がまったく把握できない。
謎の化け物、謎の翼が生えた男、そして・・・・、
マスターが死んでること・・・・・・・・・・・・・。
続く