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赤い白熱灯が ぼんやりと
赤い白熱灯が ぼんやりと 灯っております
もう この時間になれば
外は 静かな暗闇です
星が 沢山 瞬いております
どれ 本でも 読みましょうか
やかんに お湯を沸かします
少し 高価な茶葉を使って
紅茶を 淹れます
一口 飲めば
優しい香りが 鼻に昇ります
本当に 今夜は 静かです
鏡には ぼんやりと
自分の顔が映ります
ページをめくる紙の音が
たまに聞こえるだけです
僕は ぼんやりと
この夜を思います
本当に 静かな夜だ
僕は なんだか 眠くなってきました
紅茶を 半分残して
布団に入ろうかと思いました
もう 夜を歩く 気持ちはありません
ただ 寝てしまおうと 思いました
赤い白熱灯が ぷつりと 切れました
あたりは 真っ暗闇でした
月明かりが 窓から 射し込んでいました




