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懐かしき あの人
懐かしき あの人
すっかり 老いたなぁ
もうあの人と 出会ってから もう十年
そして 別れてから もう七年
ただ 時が すべてを変えてゆく
あの時の 気持ちも
今は あの頃のように 通わせることもない
ただ 遠くなって
変わってしまった この残酷さ
それだけが 心を 絞め殺す
それだけが 心を 羽交い締めにして
もう 答えらしい 答えもなかった
あの頃は ただ生きていた
生きるだけで 輝いていた
明日というものが
どこまでも ドラマチックで
笑うことも 怒ることも 泣くことも
すべてが 躍動的で
傷つき 傷つけながらも
ただ それ以上に 感動的であったから
それで良かった
毎日が前進で
苦しみを 分かち合って
みんなして 人目を避けて
先生の 悪口ばかり 言っていた
昼間は 眩しくて 嫌いで
夜は 優しくて 好きで
いい加減にしてほしいことに
先生は お節介だった
そんな 馬鹿みたいな あの頃
今は あの人も 老けたし
僕は なんだか 現実的になってしまった
それでも
心の底は
あの日から変わらない




