表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/30

ボールが弾けるように 君を忘れて



ボールが弾けるように 君を忘れて

あの日の思い出も 夢に溶けて

まどろみの中に 本当(ほんとう)があって

()け走った 昨日に向かって

そして 天井に(よみがえ)るのは

夕焼けの空の色



遠い昔の 出来事のように

そして それは 昨日のように

あるいは まだ見ぬ夢のように

忘れて 忘れて 忘れて 忘れてしまった

思い出すことも忘れてしまった 昨日の夢の中



ボールが弾けるように 君を忘れて

(かす)んだ 夜明けは ついに来なくて

そんなに 目覚めが悪いなら

ひとつ 夢の中を 彷徨(さまよ)い歩いて

窓辺に浮かぶ (あか)睡蓮(すいれん)のように

脳裏(のうり)に残る 燈籠(とうろう)の色



遠い昔の 記憶のような

そして それは 明日のような

何も見えないのに 見えているような

忘れて 忘れて 忘れて 忘れてしまった

何もかも忘れてしまった 昨日の夢の外

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ