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深く 僕の心に 響いていたのは
深く 僕の心に 響いていたのは
この列車の走る音
ただ 唸りを上げて
景色ばかりは 強い日差しで
僕は たったひとつの 心の淵で
この 景色を眺めていた
ああ 僕は いつだって
こうやって あの場所に 通っていた
心の底から 静かで
ただ見果てぬ夢を 思い描いた
時々 僕は沈黙した
そして この道には 何があるのだろうと
首を 傾げていた
それだけが 僕の思い出
それだけが 僕の記憶
今 行き交うことも忘れて
ひとしきりの 雨も降った
ただ 憂鬱な 傘を差したのなら
僕は 睡蓮の下に 心を宿すだろう
そして 雨は上がり 僕は空を見上げた
そこに あったのは
僕の心みたいな 灰色の空




