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破綻の上に 築かれた城



僕は 破綻の上に 築かれた城に 住んでいた

誰もが 夢を見ていた

そして 今 その夢から 覚めるように

突然 生々しく 生きることを知った

生きることは いつだって 目の前にある

もう じっとしてるのは 嫌なのだ



空を 駆けめぐるのが 自由な鳥よ

地面を 歩くことを 知れ

ただ その土を 踏みしめて 痛みを知れ

君は いつだって 飛んでしまえば それで良いと

土の上のことを 心に 浮かべずにいる

もっと 深く

もっと 大切に

もっと 哀れな 豊かさを 君に

もっと 哀れで もっと深い 豊かさを 君に



人目ばかり 気にしている 臆病な蛞蝓よ

自由に歩め そして 己をもて

なぜ 君はいつだって

大切な一歩を 忘れるのか

その一歩を 誰でもない

己の一歩に できないのか

もっと 自由に

もっと 確かに

もっと 己自身の 苦楽を 君に

もっと 己自身の かけがえのない 苦楽を 君に



そんな 破綻の上に 築かれた城の 住人は

お互い 醜い者同士

それでも 憎しみや 嫌悪を 積み重ねた

ゆきどころもなき 退けものながら

お互いに 愛し合っているのだ

醜い者同士 だからこそ

お互いに 愛し合ってゆけるのだ

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