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『メアリースーチート』と『ブギーポップチート』と『さすおにチート』の利用とその失敗について

 つらつらと物語における『チート』について呟いておく。

 まあ、私がやらかした失敗談なのだが、日記代わりに残しておこう。

 さてと、チートの代表でメアリー・スーを出してみよう。カスガ氏による日本語訳があるhttp://togetter.com/li/676503 ので、これを読んでちょっと考察。

 とりあえず、このチートを『メアリースーチート』と命名しておこう。

 世界は私のためにあるといわんばかりのチートなのだが、実は物語創作においてこのチートは後発的発動になっている。

 どういう事かというと、『ピンチだからチートで解決』という後出しじゃんけんでトラブルを処理しているのだ。

 で、こういう話をするという事は、先発的チートがある訳で。

 私がこの先発的チートを『ブギーポップシリーズ』から強く感じていたり。

 単一能力を駆使して状況を解決する。

 創作的には『チートで解決するためにピンチを作り上げる』という図式。

 この為、単一能力の応用が作者の腕の見せ所となる。

 とあるのレールガンやアクセラレーター、Fateのギルガメッシュあたりの万能感は実は単一能力の応用であると気づいた時の創作においての逆転は目から鱗だった。

 まあ、そんな訳でこの先発的チートをひとまず『ブギーポップチート』と名づけておく。

 さて、現在私はチート系小説を書いていたりするのだが、創作者にとって、どっちのチートが楽か言うまでもない。

 『メアリースーチート』なのだ。

 これは、何も考えずに俺TUEEEEEができるけど、同時に物語が単調になりやすい欠点を孕んでいる。

 かくして、ハイブリットを考え出す。

 まず、前提として主人公が世界の頂点にいる事にして、そのキャラ付けとしていくつかのメイン能力(それ以外もできる)を設定する事にする。

 あれ?これどっかで見たような……


「流石ですお兄様」


……これかよ。

 というわけで、このハイブリッドを『さすおにチート』と名づけておく。

 この『さすおにチート』は問題発生と解決は実はどうでもいい。

 何故ならば、


「流石ですお兄様」


と主人公を盛り立てる人間が主人公を褒めるところが山場だからだ。

 だから、トラブルすら実は解決したで済ませられるというのが強い。

 逆にどうしても物語の盛り立て役が必須になるのでハーレムと相性が良い。

 こう書くと、『メアリースーチート』とあまり変わらない気がするが、『メアリースーチート』の進化発展系として『さすおにチート』を定義しておこう。



 ここからが私の失敗である。

 出てもらうのは『大友の姫巫女』の珠姫と『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』のエリー。

 この二人、実は『ブギーポップチート』で設計されている。

 元々こいつらは、作者本人がチートをさせるが為に生み出したのだが、その生み出し方に問題があった。

 『大友の姫巫女』の珠姫の場合、その源流は実はコーエーの『三国志Ⅷ』のオリキャラ武将にいきつく。

 要するに、オリキャラ作って中華大陸でツエーしていたものを戦国時代にコンバートしたのだ。

 『信長の野望』もあったしね。

 で、やらかした。

 なまじ日本の戦国時代を知っていた為に、このツエーが受け入れられるのか?

 作者本人が疑問を持ってしまったのである。

 島津一族の戦闘力、鍋島直茂の本物の万能ぶり、謀聖毛利元就のマジチート、織田信長が持つ革命児ぶり、大友宗麟が持つ人間不信と狂気を知っていたが為に、


「うん。無理」


と。

 かくして、珠ちんはチートであるがゆえに、戦国群雄の引き立て役に回るというわけわかめな落ちに。

 『メアリースーチート』ですらない『さすおにチート』の引き立て役と化してしまった。

 まあ、その後資料を調べて戦国群雄のマジキチチートぶりを知ってこの路線で良かったとほっとしているのだが。


 さて、今度は『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』のエリーである。

 彼女はそもそも失敗、失敗、大失敗の連続だったりする。

 何しろ彼女は元々二時創作のオリ主として設計されている。

 暁で忘れたころに更新している『戦記風伝説のプリンセスバトル』がそれだ http://www.akatsuki-novels.com/stories/index/novel_id~4158

 これからして、実はすでに大失敗している。

 だって、彼女は『Fate』の二次創作用に用意したキャラクターだったのだから(爆)。

 聖杯戦争にオリキャラ出しての二次創作を書くために作られたのが彼女だ。

 そして、『Fate』二次創作は私はまったく手を出せないていたらく。

 何でこんなことになったかというと、『大友の姫巫女』の珠姫の反省からだ。

 要するにチートをする為にはまず作者がそのチートを信じないと話にならないと気づき、その信じられる理由を作る必要があったのだ。

 この時『オウガバトル』のプリンセスというクラスに目をつけた所は自画自賛でほめてあげたい。

 で、予想外の致命的大失敗をやらかす。

 『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』http://ncode.syosetu.com/n7048ci/ だ。

 試験的なものが急遽ブレイクしたものだから、何も考えていない私はエリーをコンバートしただけでなく、ノクターン設定やら竜神様から必死に材料を逐次投入する羽目に。

 かくして、強固になったエリーのキャライメージが盛大にぶれてしまった。

 『ブギーポップチート』で設計していたのに、気づいたら『さすおにチート』で悪戦苦闘する羽目に。

 どうしてこうなった?


 さらに、以前から指摘されていた事だが、珠もエリーも今のラノベらしからぬ『傷』を負い過ぎている。

 珠姫は戦国群雄たちに容赦なく負け続け、エリーはそれに輪をかけて陵辱調教までされていた過去があったり。

 過去の克服がキャラクターの色になるからで、話が作りやすいのだ。

 で、この傷というが致命的なまでに『メアリースーチート』と相性が悪い。

 その為、『さすおにチート』にもなりきれず、『ブギーポップチート』とは言い切れない万能スキルもちというわけわかめな中途半端な存在に。

 そして、今気づく。


「珠姫とエリーって航空戦艦?」


 今、自分でつぼに入って大爆笑中。

 某ソーシャルゲーで航空戦艦はイベントで大活躍したから、これからのラノベ界にも航空戦艦の時代が!

 ……こないだろうなぁ。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] くだらん 敵に媚びるとか、作品で最もやってはいけない事
[一言] 航空戦艦私も好きです。 八郎も女王も不幸属性からのスタートで、航空戦艦仲間ですね!
[一言] 私は『昨日宰相今日JK明日悪役令嬢』好きですよ。
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