夏休み〜1日目〜
『ごめんねキョウ...』
少女は涙を流しながら、布団に包まっていた。
『私のせいで...』
少年、夏目 永久は蝉の鳴き声で目を覚ました。
『う、ん?何時...?』
昨日で夏休みは終わり、今日は新学期の始まりだったはずだ。
永久はまだ働こうとしない目は閉じ、手探りで目覚まし時計を探す。
『えーっと、10時......10時!?!?』
永久は跳ね起きる。
『ちょ、遅刻遅刻遅刻!!』
永久は超高速着替えを発揮し、歯を磨きながら惣菜パンを無造作に1つ掴むと鞄に放り込む、後で食べるためだ。
最後に適当に顔を洗うと、家を飛び出した。
今度は通学路を走りながら携帯を取り出し、学校に連絡する。
『遅刻します!!』
向こうの言うことは一切聞かず通話を切り携帯をしまう。
そして少し走ると、学校が見えてきた。
そこには見慣れた人物がいた。
『おぉ流子、お前も遅刻か!?』
永久同様息を切らして慌てて出てきた様な様子なのは鈴原 流子、永久のクラスメートの女子だ。
『馬鹿じゃないの?今日はまだ夏休み初日よ?』
『は?.........え!?』
永久は携帯をもう1度携帯を見る。
『8月、1日...』
永久は携帯をしまうと、へなへなと座り込み、頭をかかえる。
『そんなはずない、俺は課題をやったのも覚えてるし、佐藤達と夏祭りや花火大会にも行った、1日1日をしっかり覚えてる、今日が8月1日なら、あれは全部嘘ってことかよ...?』
『そうなるね』
しらっと返した流子に、永久は少しイラついた。
『ってかお前も今日学校だと思ったんだろ!』
『う、うっさい!』
永久の脛に流子の蹴りがクリティカルヒットする。
『いっ!』
『全く...あ!』
ため息交じりに何かを言おうとした流子は途中で何かを見つけた。
『なんだなんだ...あー、響じゃん』
天音 響、永久や流子のクラスメートの男子だ。
『あいつも遅刻かぁ...?』
『響クンに限ってそれはないでしょ、私服だし、それより隣見てよ』
『んー、楓、か?』
梅尾 楓、こちらも永久達のクラスメートで、こっちは女子だ。
『手ぇ繋いでんじゃん...』
同クラスの男女が手を繋いでいればクラス情報に疎い無気力男子の永久でも大体想像はつく。
『良いなぁアレ...、そうだ!私達も手繋がない?』
『やだ』
『繋げ』
『はい...』
夏休み1日目、終了。
はじめまして
初投稿1作目です
どんな仕上がりか自分でもわからないので少し怖いですw
『...』が多くなってしまったのは申し訳ないです、気をつけなければw
今後も不定期更新で連載するんでよろしくお願いします
超能力は今後ゆっくりと出てきます、もしかしたら出るまでに5話以上費やすかもしれないですw
Twitterもこの名でやってるんでよろしければフォローをw
(投稿前にツイートあるかも...w)