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鬱病、参る!  作者: 舞々
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私という人間②

 今、カーテンを開けてびっくりした。

 今日はこんなにも晴れていたんだ……。



 私が呪(ピーッ)廻戦に人生を捧げているというお話はしたが、私は一度ハマると、骨の髄までハマってしまう。長方形の部屋の半分がフィギュアとアクリルスタンド、ぬいぐるみの棚で埋め尽くされている。

勿論、壁一面はポスターで覆われている。

 更に彼等が来ている洋服が真っ黒いため、お葬式のようなフィギュア棚になってしまった。 



 そんなオタク丸出しの生活をしている。

 でも、それが幸せなのだ。



 しかし、意外とお勉強も好きで、社会人になってから大学、大学院とで心理学を勉強した。だから、オメガバースなどを語らせたら、ウザいほど語ると思われる。

 しかもレポートも試験も、SかA判定とそこそこ出来もよかった。

 看護師の業務でも点滴や採血は得意な方だし、柔道初段という特技を生かし、男性がやる仕事もこなすことができた。

 そのせいか、よく人に「舞々は馬鹿とハサミは使いようだね」と言われた。

 まぁ、私は馬鹿の方だろう。

 


 そうでなければ、こんにゃくを「プルプルプル~」と言いながら、五分くらい揺らして遊んだりはしないだろう。

 それにここ数年は、あ(ピーッ)森のみんなで年を越している。

 そして、なぜか近年魚のぬいぐるみにハマり、クレーンゲームで大きな魚のぬいぐるみを狙ってとっている。おかげで、今私の部屋には1Mを越える魚のぬいぐるみが、七匹くらいいる。ちょっと邪魔だ。

 だから、私は自分が変人だという自覚がある。



 話は変わって――。

 現在看護師の人手不足が深刻な問題になっている。

 世間一般の人は「看護師は給料がいい」と思っているだろうが、それは都市部だけの話である。田舎に来れば、都会と比べて、基本給の十の位の数字が変わるのだ。

 あのおかしな勤務体制(早番、日勤、中遅番、遅番、準夜勤、深夜勤など)に加え、命を預かっているという激務ときたら、看護師になりたいなんて思う人がいないのは当たり前ではないかと私は思う。



 加えて、看護師は人間関係が凄い。とにかく凄い……。

 どれくらい凄いかって聞かれたら、「もうとにかく凄いよ」と答えるしかない。

 みんな強い。とにかく強いのだ。



 看護師に関わるのは何も看護師だけではなく、医師に薬剤師、看護補助さんに、患者様……と、実に様々だ。

 特に看護師同士の人間関係は酷い。

 生きるか死ぬかの戦場だ。

 それでも私は、持ち前の明るさで何とか死線を潜り抜けてきた。

「あの人、凄く意地が悪いよ」

 というおばちゃんにも、可愛がってもらえた。

 だから、何十年も看護師を続けてこられたのだ。



 人間関係で職場を変えたこともある。でも、求人サイトで探す職種は「看護師」。

 本当に馬鹿としかいいようがない。

 でも本当は、看護師という仕事は素晴らしい仕事なのだ。患者様からの「ありがとう」と言う言葉に、看護師自身も救われている。

 その言葉で、私は看護師を続けてくることができたのだから。



 私は自分で言うのもなんだが、点滴は得意だし、仕事もできないほうではない。

 ただ、看護師に向いていない最高の欠点を持っていた。

 それは『お豆腐メンタル』だということ。しかも木綿ではなく絹のほう。ちょっとつつかれただけで崩れてしまう。

 もしかしたら、揖保(ピーッ)糸程度の弱いメンタルなのかもしれない。

 だから看護師には向いていない。

 でも、看護師と言う仕事が大好きだったのだ。






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