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鬱病、参る!  作者: 舞々
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私という人間①

 私はアラフォー、シングルマザー。

 元看護師、今は無職。



 女は当の昔に捨てたので、再婚の希望なんて微塵もない。

 あったとしても、誰も相手になどしてくれないだろう。

 ただ、かなり前より呪(ピー)廻戦という漫画にハマっている。その登場人物二人に、私は、今人生とお金を捧げている。できることなら、その登場人物と結婚したいと思うくらいだ。

 でも、結婚するとしたらどっちと結婚しよう……と悩んでしまう。

 そして、そんなことを考えているうちに、一日が終わっていく。



 そう、私は自他ともに認めるオタクであり、かなりの変人である。



 そして、女を捨てた私は、ほぼスッピンのような生活を送っている。とりあえずマスクをすれば、全てを覆い隠してくれると、マスクに絶大な信頼を置いている。

 夜パジャマを着て、そのまま出勤することなんて当たり前(パジャマと言っても、普通の服とパジャマのちょうど中間くらいの洋服)。そして何も感じない。周りもそれが普通になってしまっている。



 まぁ、訪問看護師をやっていて入浴介助をしたら、メイクなど一瞬で消え去る。

 何より神経質な面もあるので、マスクにファンデーションが付くことが許せない。

 だから、しょっちゅうマスクにファンデーションが付いていないかを確認し、ついていたら落ち込むのだ。


 

 でも、訪問看護師という仕事は大好きだった。

 今まで、色々な科を経験してきたが、私には訪問看護が一番向いているように感じられる。

 


 そして、本当の私を知らない人が私を見たら、きっとこう見えることだろう。

 明るくて元気で、みんなの中心にいるタイプ。いつも笑顔で、社交的で、友達がたくさんいて……。アウトドア派で、週末は友達とバーベキューをしてワイワイしていることが大好きそう、と。

 患者さんからは「あなたの笑顔を見ていると、私まで元気になるわ」なんて言われていた。

 だから、実際に私のことを好いてくれている人は多かった。

 他人からはそんな風に見えていただろう。だって、私はそんな自分を演じていたのだから。



 でも実際は、休日は部屋に引きこもって、ずっとBL小説を書いている。

 カーテンなんか開けないで、真っ暗な部屋に籠っている事に至福の幸せを感じるのだ。

 私がびっくりしたのは、職場の人が言った一言。「あー、明日休みなのに雨の予報だ。残念!」 だった。

 休みの日ほど、雨がいいではないか? なぜなら、雨が降っていれば家から出る口実がなくなるから。



 だから、夕立や台風も好きだ。

 夕立や台風が来ようものならば、一瞬で家中の雨戸を閉めてしまう。

 そんな日は、真っ暗な中で生活を送ることが許されるのだ。そして、台風が去った一週間くらい雨戸を開けることなんてない。



 そして、今流行りのネットスーパーが更に私を駄目にした。

 買い物に行かなくても、食材や必要物品が届くから、外出する必要がないのだ。

 だから、金曜日の夜の最後に大地を踏み、月曜日の朝に久しぶりに大地を踏みしめる――。なんてことが当たり前になってしまった。

 月曜日の朝に大地を踏みしめた時には、大地の硬さにびっくりしたものだ。 



 職場の忘年会や、親睦会などにはさりげなく欠席に〇をつける。

 「出席しろ!」と言われれば仕方なく出席するが、本当にそんな場所には行きたくない。死にたくなるくらい、他人と関わるのが嫌なのだ。



 私が陰キャ度診断をすれば、陰キャ度99%。

 つまり、私という人は、社交的に見えて、陰キャでオタク、そして引き籠りなのだ。

 この文章を読んでから実際の私に会えば、皆きっと「信じられない」と言うだろうなぁ。 

 でも、演じている陽キャな私と、本当の陰キャの私。

 このギャップが私を生きにくくしていたのは事実なのだ。



 今も真っ暗な部屋の中でパソコンを打っているから、打ちにくくて仕方がない……。






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