突然ですが……明日調停に行ってきます②
調停は裁判と違って、調停員という方々が間に入ってくれての話し合いとなる。
まず私の話を聞く、次にブルちゃんの話を聞く、そしてまた私の話を聞く、最後にブルちゃんの話を聞く、で一クールだ。
それを何回か繰り返し、話し合いで平和に問題を解決しましょうね、というものだ。
本当なら、調停なんて生ぬるいものではなく、言葉にはできない程の制裁を直接加えたいところだが、それは人としての道から外れてしまうこととなる。
だから、ここはじっと我慢だ。
調停の申し立ての方法は、そんなに難しくはない。相手方の住所地を管轄する裁判所に『申立書』などの必要書類などを作成し、切手や収入印紙を購入し、そのまま提出するだけだ。
この『申立書』にブルちゃんにイジメられた内容や、いくら慰謝料が欲しいと書くことになっている。その申立書を一枚だけ渡された私は、「え? こんなんじゃ足らないんですけど?」と裁判所の職員に物申し、最終的には申立書を三枚提出した。
普通三枚も提出する人は少ないらしいが、私は言いたいことの0.1%も書くことができなかった。それでも何とか三枚で収めたのだ。
申立書には、今までブルちゃんにどんな嫌がらせを受けてきたか、そして鬱病になった私がどんなに辛い思いをし、退職までに至ったのか。そして、現在無職で、金銭的に厳しいということを書き綴った。
もう、泣きながら書く勢いだ。
しかも、血の涙を流しながらだ。
しかし、なんとか調停の申し立てができ、日程も一月二十二日に決まった。
調停は、相手方は欠席しても大丈夫なシステムになっている。だから、当日ブルちゃんが来るかはわからない。
でも私は、『裁判所から出頭命令が来た』とブルちゃんがビビってくれるだけで十分だと思った。
それに、申立書もブルちゃんに送られるようなので、私の現状や、どれほどブルちゃんの言動に傷ついてきたかもわかってもらえる。
それだけでも十分だ。
もうこれでいい……。
私の中で、一区切りがついた思いだった。
だから、このエッセイは順番通り、これからブルちゃんにイジメられて、私が鬱病になって退職して、今は無職で……と順番通りに書いて行こうと思っていた。
しかし、私は急遽エッセイの順番を変えざるをえない境遇に立たされた。
全ては、自宅に送られてきたブルちゃんの『回答書』が原因だ。
あの回答書に、私は魂を吸い取られてしまった――。
しかし、回答書を読んで一日たった今、悲しみよりも怒りのほうが勝ってきたのだ。
だから私はこのエッセイに、全ての怒りをぶつけていきたいと思う。
人の不幸は蜜の味……。
読者様は、そんな気持ちで読んでいただけたら幸いだ。




