地球大学日本学科(仮)恋しい地球にタイムトラベルして、あっつあつのたこ焼き食べるのだ!
初めての投稿です。
アクセスありがとうございます!
「それでは授業を始めます〜
資料は今送ったので、各自ダウンロードするように〜」
サオトメ教授の声が身体中に響いていく。
この感覚をなんと呼んだっけ。。。
メリはうつつになりながら「記憶」と書かれたフォルダをクリックする。
目の前に現れた無数のフォルダから「感覚」を選んで検索する。
「体、重い感じ」
ええと、、
少し考えて
「つまらない」と、追加した。
ああそうだ、、この言葉だった。
目の前に現れた4文字をぼんやりとながめて、
2、3日前に読んだ「古典」に書いてあったことをメリは思い出した。
「気だるい」
遠い祖先がこの気持ちを、そう表現していた。
私たちには体感できないけどね。
と心の中でつぶやいて気づいた。
ああやだ。私、「心」なんて、持ってないじゃん。
「反射」にも似た、細胞に刻まれ自分への深層へと送信される ー-記憶-ー に悪態をついて、机の上に寝そべる。
この机だって必要ないのにさ、、、
メリは頬に感じる机を感じて、ぼんやりと地球に生きた先人達を思って目を閉じた。
地球。。。。
どんな星だったんだろう、、、
幾度も想像してきた。
そこで暮らす人々はどんな生活を送っていたんだろう。
それはデータ化された媒体の中に、今でもいきいきと存在していた。
小説や漫画、テレビに映画、SNS。
それらに手を伸ばしてみて、のぞいてみては「身体」があった時代の「感覚」に驚かされる。
今ではもう存在しない「感覚」。
名残りとして残った言葉もある。
さっき頭に浮かんだ言葉。
「手を伸ばす」がそう。
実際に手を伸ばす訳ではない。
ホストデータにアクセスして、電脳へと情報をダウンロードするだけ。
普通の人はここまで。
でも、メリは違っていた。
情報や体験はホストからダウンロードする。
それだけで事は足りるのだが、メリはなんとなく「満たされない」思いを感じた。
ダウンロードした情報を「文字」へ変換して、「本」に投影し、目でなぞることが心地良かった。
周りの人から見れば「読書」なんて「ダサい」ことだった。
この電脳の時代に、読書なんて人々から馬鹿にされていることもわかっていた。
それでもメリは「本」の重さを感じ、「目で追う」という行為を行って、少しでも「体感する」ということを体に経験させたかった。
何のために?
なんのため?
それは過去からの記憶がそうさせるのだと、メリは思っていた。
死ぬまでの300年間、みんな何を ジツゲン して生きていくんだろう。
太古の人々はどうだったのかな。
遠くの方でサオトメ教授の声が聞こえる。
メリはなめらかで冷たい机を頬で感じた。
数百万年も前、この小さな星から地球で生きた人々のことを思う。
メリは安らかぎに包まれた不思議な感覚を覚えながらまどろみの中に意識を落とした。
これから5人が時代を行き来するような冒険の旅をを書いてみたいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。