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第八話 魔力と初めての稼ぎ

ブックマークと評価ありがとうございます!

こんなに嬉しいものなんですねぇ。


まだまだ拙い文章ですが、面白いと思ってもらえるように頑張ります!


ネーミングセンスの無さと変な数字はこの際置いといてだ。


魔力が4減っているな。

どういう配分で消費したのかを知っときたいな。


「なあ翔。魔力どんくらい減った?」

「え〜と、3減ってるな。」


ふむ。武器の具現化で3で弾の装填で1消費した感じか?

翔も俺も先程から武器を出しっぱなしだが

それによる魔力消費はなしと。


中々に燃費の良いスキルだな。

だけど...



「ん〜、兎一匹にあんだけ時間取られてると

複数に囲まれたときヤバそうだな。」


「そうだなぁ。てか悠斗、その銃って魔力弾みたいなの撃てねーの?」

「魔力弾か...。」


魔力で作った弾だけど、先程撃った感じは唯の銃弾だった。

本物撃ったことないけどな。



装填する時に魔力を多く込めるイメージでやったら出来ないかな?

こう、圧縮した魔力を撃ち出すみたいな。


よし...。

魔力を圧縮して、弾に込めるイメージで...。魔力5くらいか...?

「...装填!」


その瞬間、身体から少し力が抜けた感じがした。

どうだろう、できたのかな?


「ステータス」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


カケル・クミヤマ Lv.1 


体力 100/100

魔力  37/50


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



げっ!10も減ってんじゃん。

中々難しいな。


「魔力10を込めて弾を装填してみた。多分魔力弾的なの出来たかな?」

「おぉー!すげー!よし、兎ちゃんで実験してみようぜ!」


実験て...。

まあ撃ってみないことにはわからんしな。



「よ〜し。俺の相棒が火を吹くぜ。」

「馬鹿言ってね―で兎を探せよ。」


はい。

どこかなー兎ちゃん。




「いたぞ!」

「おし、まかせろ!」


相変わらず、簡単に見つかる兎に向かって銃を構える。

こちらに気づいた兎が真っ直ぐ向かってきた。


そして、兎が跳ねた瞬間、顔面に狙いを定めて....


「くたばれぇぇぇ!!」



グシャッ!




え?



兎の頭が吹き飛んだ。

うーわ、スプラッター映画かよ...。

ほんとにくたばっちゃったよ。



「魔力多すぎたんじゃね...?」

「うん...。そうだね。」


普通生き物の首が吹っ飛べば、吐きそうになりそうだが

ゴキブリの頭がもげた程度の感覚だ。



「う〜ん。もうちょっと魔力の微調整できるようにならんとな。」

「そうしてくれ。何度もこんなの見たくないぞ...。」


同感です。


「ま、まあ血抜きも出来て一石二鳥ってやつよ!」

「もし体にあたったら、肉ごと吹き飛ぶけどな。」

「そうですね...。」


翔に正論言われると腹が立つな。



「よし、こっからは手分けして、ひたすら兎を狩りまくるぞ。

お互い、あんまり離れすぎないように注意な。」

「いいぜ!俺も試したいことあるし、どっちが多く狩れるか勝負だ!」

「いいぞ。怪我だけはしないように。」


俺は肉ごと吹き飛ばさないように注意しなきゃな。



そうして俺達は、日が暮れるまでうさぎを狩りまくった。








ふぅ〜。そろそろ終わりにするか。

腹も減ったし、ちょっと暗くなってきた。



「お〜い翔!そろそろ帰ろーぜー。」

少し離れたところにいる翔に向かって叫んだ。

「あいよー!!」





「で?悠斗何羽?」

「俺は、21羽だな。翔は?」

「俺は24羽だ!ってことで俺の勝ち!」

「えー!お前あのなまくら棍棒刀でどうやってそんな狩ったんだよ!」

「変な名前つけんじゃねーよ!俺も魔力を使ったんだよ。

刀に魔力を纏わせるようなイメージでな。

ただ、その間ずっと魔力消費するから、もうすっからかんだ。」



くっそー。翔のくせにやるじゃねーか。




俺達は、キーナさんに防具と一緒にもらった麻袋に

大量の兎の死体を詰め込んで、街に戻った。



お、重すぎる...。





ギルドに戻るといつもは見かけない他の冒険者達がちらほらいた。

皆かっこいい装備だなあ。

俺も早くああいうの着てみたい。


中には、俺達みたいな初心者装備の冒険者もいた。



草原じゃ見かけなかったけど

皆何処で何をしているんだろうか。

森の中で狩りをしてるのか?



そんなことを考えながらカウンターに

依頼達成報告をしに行く。


あれ、キーナさんがいないな。

いるのは男ばっかだ。

くそぉ。疲れた体にキーナさんのおっぱいをと思ったのに。



「すいませーん。角兎の買取をお願いします。」

仕方なく、カウンターにいた男に声をかけた。


男はキーナさんと違って愛想が悪かったが

テキパキと手続きをやってくれた。



「お待たせしました。

角兎の討伐報酬として銅貨五枚

48羽分の肉の買取で大銅貨四枚と銅貨八枚

合計で、大銅貨五枚と銅貨三枚になります。お確かめください。」


「「ありがとうございまーす。」」




「まあまあ稼げたのかな?」

「最初の稼ぎとしちゃ悪くないんじゃねーの?」


う〜ん。

このくらいじゃガイルさんにたらふく酒と飯を奢るにはちょっと心もとないな。


「ガイルさんに飯を奢るのはある程度金ためて、今の宿を出るときにするか。」

「あ〜そうだな。こんくらいじゃ大したもん食えないしな。」



「よし、じゃあ明日から宿を出るまでの七日間は

ひたすら兎を狩りまくって、金を貯めよう。

レベルは上がればラッキーって感じで。」

「おっけ。所詮兎だからレベル上がらないかもしんないしな。」



とりあえず、目標はきまったな。

しばらくは無茶しないで、安全にいこう。


タバコを吸いながら宿に戻り

飯を食ってさっさと寝た。相変わらずアンドレイさんの飯は美味い。

この体になってから、夜ぐっすり寝れるから有り難い。

明日から頑張ろう...。









こうして俺らは七日間、兎を狩りまくった。

レベルは上がらなかったが、俺も翔も【魔力操作Lv.1】というスキルを覚えたし、金も結構たまった。



「しばらくは、あのブサイクな兎は見たくないな。」

「俺も見たくね―わ...。五羽に囲まれたときはおぞましかったぜ...。」


宿の期限の最終日、狩りを終えてギルドに買取をしに行った時、それは起こった。




異世界では定番と巷で噂の、荒くれ冒険者が遂に現れたのである。



いや、別に待ってなかったけどね...。



読んでいただきありがとうございます。


少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたら嬉しいです。

励みになりますので、感想、評価、ブックマーク等、よろしくお願いします。

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