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第五話 冒険者ギルドと七大系統

クズってなんだよ...。

思い当たる節はあるけど

称号にまでしなくてもよくない?

まあ、別にいいけどさ...。



「どうだ?見れたか?」

不名誉な称号に悶々としていると

ガイルさんが顔を覗き込んできた。


「え?あぁ。これ他の人には見えないんですね。」

「そうだな。許可しない限り、他人には見えないようになっている。」


なるほど。許可すれば見れるのか。


「ガイルさん、見ます?」

「おっと。なるべく他人にステータスは見せないほうがいいぞ?

仲間内とか、必要な場合以外はな。」

「そうなんですか?」

「手の内を無闇に明かさないこと、冒険者の基本だ。」

「う〜ん。でも、このステータスが

冒険者に向いてるかどうか、俺にはわからないですし。」

「まあ、そこらへんはギルドに行けばわかるさ。」


なら、まあいいか。

「とりあえず、ギルドに行くぞ!

クリルさん。世話になったな。」

「ええ。お疲れさまでした。お二人共、無理せず頑張ってください。」

「「ありがとうございます。」」

俺達はクイルさんにお礼を言って、教会を後にした。




さて、基本的なステータス部分は見たらわかるが

適正系統とか、スキルとか、称号とか

ちょくちょくわからない所があるなぁ。


そういや翔はどうだったんだろう。

さっきから、やけに静かだが。



「翔、ステータスどうだった?」

「ん?あぁ、どうなんだろうな、これ。

良いのか悪いのか、それすらわからんって感じ。」


まあ、そりゃそうだよな。

わかんないことを考えてもしょうがないし

とりあえず、ギルドで色々聞いてみよう。




「ここが冒険者ギルドだ。」


おぉー。それっぽい。

教会とは違って綺麗な建物って感じでもないが

教会よりもでかいな。



「よし、早速受付で登録してこい。

ステータス関連のこととか、聞けば色々教えてくれるぞ。

向いてるかどうかは、やってみてから考えればいいんじゃねーか?」

「そう...ですね。身分証も必要ですしね。

翔もそれでいいか?」

「おう。とりあえずやってみようぜ!」


まあ、なんとかなるか。

若干、思考放棄気味でギルドの中に入った。



ドアを開けると広間みたいな空間になっていた。

いくつかのテーブルとイスが置いてある。

壁には、たくさんの紙が貼り付けられている。

依頼的なものだろうか。



奥には、カウンターが五つほどあり

カウンターの向こうに

ギルド職員らしき人が何人かいる。



てっきり荒らくれ冒険者に絡まれるかと思ったが

ギルド内に冒険者らしき人の姿はない。

この世界の冒険者は真面目に働いているみたいだな。



「すいませーん。」

カウンターの前に立ち、職員らしき人に声を掛ける。



「はい。こんにちは。どういったご用件でしょうか?」

対応してくれたのは、とても綺麗なお姉さんだった。

あぁ、この世界にきて初めての女性だ。

めちゃくちゃ可愛いな。すげーいい匂いするし。

てか、胸でかっ!服えろっ!

なんだろう。ギルドの受付採用基準っておっぱいなんかな。


「あのぉ〜?」

おっと、おっぱいガン見しちゃってた。

子供の姿で良かったぜ。

おっさんだったら完全に訴えられてる。


「すいません。冒険者登録をしたいんですが。」

若干、お姉さんの顔がさっきより怖い。

ガン見しすぎたか。


「先程から、胸を凝視しているそちらの方もですか?」

お前のせいかいっ!


横をみると、翔が未だに胸をガン見していた。



(おいっ、見過ぎだアホ)

翔に小声でいうと、やっと視線をずらした。


「すいません。こいつも登録お願いします。」

「はぁ。わかりました。

ではまず、こちらの板の上に手を置いて

ステータスを出してください。

あぁ、ご安心を。外部には漏らしませんので。」


そう言いながら、金属製の板を出してきた。

どうやら、これに触れるていると

ステータスが他の人にも見れるみたいだ。


「わかりました。」

手をおいて、ステータスをだす。


「おや、渡り人でしたか。これは、渡り人にしては珍しいスキルですね。

それに、適正系統の数も多いで...。これは...。」


え、なに?なんかまずいの?

お姉さんがステータスをみて固まった。



「あの、なにかありました?」

「あ、いえ...。え〜っと。次はそちらの方のステータスもお願いします。」

なんだろう。気なるな。


翔も板に手を置いてステータスをだした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

カケル・クミヤマ Lv.1


体力 100/100

魔力  50/50


物理攻撃力  10

物理防御力  7

魔法攻撃力  5

魔法防御力  5

俊敏     7

命中     8

回避     9



適正系統  金(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 緑(1) 白(1) 黒(1) 


称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】


加護   【創造神の加護】


スキル  万能言語Lv.ー 剣術Lv.3 算術Lv.1 心器Lv.1 


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「う〜ん。こちらもですか...。」


綺麗なお姉さんが、悩む姿は

とてもそそられるんですが

いい加減なんなのか説明してほしい。



「あの、なにか問題でも?」

「あ〜いえ、登録は問題なくできます。

ただ、適正系統が珍しいというか、微妙というか...。」


微妙って言ったぞこの姉ちゃん!

仮に事実だとしても

もうちょいマシな言い方しろや。


「どのへんが、微妙なんです?」

「え〜と、それを説明する前に適正系統についてお話しますね。」


お姉さんの長い話が始まった。

要約すると


適正系統には

赤、青、黃、緑、茶、黒、白の七大系統がある。

それぞれ、覚えらるれ魔法やスキルが異なり


赤【火魔法と付与系スキル】 青【水魔法と治癒系スキル】

黃【雷魔法と強化系スキル】 緑【風魔法と状態異常系スキル】

茶【土魔法と錬成系スキル】 黒【闇魔法と空間魔法】

白【光魔法と時空魔法】


となっていて、その適正は5段階に分けられる。

1初級 2中級 3上級 4超級 5究極

となっている。


適正がなければ、その系統の魔法やスキルは覚えられないし

適正があっても、例えば適正が2であれば

中級魔法、中級スキルまでしか覚えられない。


また、その適正に属さない無属性スキルなどもある。

俺が持っている、体術、算術など

これは、誰でも訓練次第で身につくスキルだ。


そして、スキルや魔法は使うごとに

熟練度が上がり、一定値を超えると

スキルレベルが上がる。

スキルレベルの最大はLv.10となっている。


稀に、最大レベルになったスキルや魔法が

初級から中級、中級から上級、上級から超級に

進化することもあるらしい。

しかし、超級から究極に進化した記録はないとのこと。



「適正系統についての説明は以上となります。

なにか、質問はありますか?」

「え〜っと、適正系統については理解しましたが

俺の【銀】と翔の【金】っていうのは、なんなんですか?」


「それが、問題なんですよねぇ。

この世界は昔から渡り人が多いというのは聞きましたよね?

その渡り人の中に、稀に七大系統以外の系統を持っている人がいたんですよ。

記録に残っているのは、【灰】【紫】【朱】【橙】ですね。

その七大系統以外の系統には共通点がありまして...。」



「七大系統以外の系統では、

レベルアップしてもその系統のスキルを覚えられない。

他の適正系統の適正段階がすべて1しかない。

記録上では、そうなっていますね。」




どういうこと〜。




読んでいただきありがとうございます。


少しでも面白い、続きが気になると思って頂けたら嬉しいです。

励みになりますので、感想、評価、ブックマーク等、よろしくお願いします。

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