第四話 教会とステータス
目が覚めると、知らない天井だった。
朝起きたら、全部夢でしたってオチじゃなくて本当によかった。
今の所、元の世界に帰りたいとかないしな。
帰るにしても、この世界を気の済むまで堪能したい。
それにしても初めての場所な上、クソ硬いベッドでよく寝れたもんだ。
身体も全然痛くないし。
やっぱ若い身体ってのはいいな。
あれ?ふと思ったが
転移なら肉体はそのままだよな?
転生なら赤ん坊からだろうし
ん〜わからん。
ガイルさんに聞いてみよう
「おはようございます。」
「おう。飯くうか?」
「食べます!」
下に降りると、すぐアンドレイさんが朝食の用意をしてくれた。
そういや、この世界にきて初の飯だ。
「あいよ。パンは硬いからスープに付けて食いな。」
「ありがとうございます!いただきます。」
お!意外と美味いぞ!
スープというより、シチューに近いな。
黒っぽいパンは特に味がしないが、スープに浸けると味がしみて美味い。
「う〜っす。」
「お〜っす。」
朝食を堪能していると、翔がやっと起きてきた。
「アンドレイさんおはようございます!俺も飯お願いします!」
「あいよ。ちょっとまってな。」
すぐに、翔の分もきて
すごい勢いで食べ始めた。
「うめー!」
異世界の飯はあんまり美味しくないイメージがあったが
そんなことはなかったようだ。
「おう二人共!迎えに来たぜ!」
食べ終わった頃に、ガイルさんがやってきた。
「「おはようございます!」」
今日は、鎧着てないんだな。
「そういや昨日ちらっと話したが
二人共冒険者志望でいいんだよな?」
「そうですね。身分証も作れるし、手っ取り早く稼げそうですし。」
「よし。わかった。じゃあまず教会にいかねぇとな!」
「教会?なにしに行くんですか?」
「加護を貰いに行くんだ。お前ら自分のステータス見れないだろ?
冒険者やるなら、ステータスがみれないとな。」
「「ステータス!?」」
「お、おう。教会で洗礼を受けると創造神様の加護が貰えるんだ。
加護があると、自分のステータスが見れるようになる。」
加護ってそんな簡単に貰えるんかい...
まあでも、ステータスが見れるようになるだけなら
安売りしても大丈夫ってやつか?
「早く行きましょう!ガイルさん!」
翔が興奮している。
俺も早く自分のステータスを見てみたい。
教会は宿から歩いて
五分程の場所にあった。
俺らが入ってきた門とは逆の方向だ。
周りの建物と違って、とても綺麗な建物だ。
「これはこれはガイルさん。こんにちは。」
中に入ると、THE神官って感じの若い男性がいた。
「クリルさん、こんちは。今忙しいかい?」
「いえ、大丈夫ですよ。洗礼ですか?」
「ああ。昨日来たばかりの渡り人だ。金髪がカケルで、銀髪がユートだ。」
「「よろしくお願いします。」」
「神官長のクリルです。よろしくお願いしますね。
では、早速始めましょうか。」
「はい、以上で終了となります。お疲れさまでした。」
洗礼は割と早く終わった。
水をかけられ、ちょっとお祈りしたくらいだ。
これは滴礼ってやつに近いのかな?
やったことないから、よくわからんが。
「おう終わったか。クリルさん、世話になったな。これ献金だ、収めてくれ。」
「これはこれは、いつもありがとうございます。」
「よしてくれよ、クリルさん。これは仕事なんだからよ。」
「いえいえ、他のことでもお世話になってますから。」
「まあ、お互いな。」
おっさんが照れながら金を渡している光景は
なんだか如何わしいな。
相手は男だが。
「よし、二人共!これでステータスが見れるようになるはずだ。
ステータスって言えば、出てくるぞ。」
おぉ。ついにステータスが見れるぞ。
冒険者向きのステータスで頼むぞぉぉ。
「「ステータス」」
すげぇ!まじで出た!
どれどれ...
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ユート・カンザキ Lv.1
体力 100/100
魔力 50/50
物理攻撃力 12
物理防御力 8
魔法攻撃力 5
魔法防御力 5
俊敏 9
命中 5
回避 7
適正系統 銀(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 茶(1) 白(1) 黒(1)
称号 【■■■■】 【クズ】 【渡り人】
加護 【創造神の加護】
スキル 万能言語Lv.ー 体術Lv.3 算術Lv.1 心器Lv.1
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クズってなんだよ...。
投稿遅くてすいません...。
頑張って書きます!
少しでも、面白い!続きが気になる!と思って頂けたら嬉しいです。
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