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第二十一話 帰還と祝勝会

最近、急に読んで頂ける方が増えた気がするのですが

気のせいでしょうか?


気のせいでも、読んで頂きありがとうございます!


やっとお休みがもらえそうなので、

明日も投稿出来ると思います。


どうぞよろしくお願い致します。

 



 目が覚めると、知らない天井だった。



 テントだからね。

 天井もクソもないわ。



 横を見るとまだミーアは眠っていた。

 目元に涙の跡がある。

 きっと、俺が寝た後また泣いていたんだろう。



 ミーアって普段、無表情だがこうゆう時は感情が爆発するよな。

 まあそこが可愛んだけど。


 なんだかんだ、本当に好きになってしまった。

 昨日ミーアがやられそうになった時、心の底から焦っていた。




 ミーアを起こさにようにテントから出て、

 タバコに火を点けた。



 ふぅー

 うまいな...。



「よお。」

「おー、吸うか?」

「もらうわ。」


 翔が起きてきたので、タバコをくれてやった。



「昨日は散々だったな。」

「ああ、そうだな...。」


 翔がしんみりとした感じで言った。




「昨日の大鬼って俺達のせいだよな...?」

「わからん...。だが、無関係ではないと思う。」



 翔が言いたいのはあの声のことだろう。

 声が聞こえてすぐに、中鬼が大鬼になって生き返った。

 なんか関係あるんだろうな。



 昨日の声が、俺達がこの世界に来た時に聞いた声と同じなら、

 俺達のせいで、あんなことになったと言えなくもない。



 声の主が、俺達を殺したいのか、

 何かをさせたいのかはわからないが、

 今後、昨日みたいなことが起こる可能性は十分にある。




「このまま、エリー達と一緒にいていいのかな...。」

「なんだよ、随分入れ込んでるじゃないか。」

「茶化すなよ。お前もミーアのことが大事だろう。

 昨日、めちゃくちゃ焦ってたじゃね―か。」


「まあな...。」



 誰かの為に命を張ったのなんて初めてだ。

 まあ、元の世界じゃそんな出来事に遭遇しないからな。

 初めてなのは当たり前なんだが。



 それでも、ミーアを守る為に命をかけたという結果が

 脳裏に焼き付いている。





「俺はエリ―を死なせたくない...。」

 翔がポツリと言った。


「同感だな。なら、一緒にいなきゃいい。」

「そんなこと言ったら...。」

「二人共、泣いて怒るだろうな。」



 ほんと、人間の感情って面倒だよな。

 面倒だけど、俺もミーアを死なせたくないし一緒にいたい。



 なら、やることは一つしかない。



「強くなろう...。どんな理不尽にも勝てるくらい強く。」

「そう...だな。やってやろう!」

「それに、あの声の主を一発殴らないと俺の気が収まらん。」

「はぁ、お前はそうゆう奴だったな...。」


 翔が呆れた顔して笑った。







「おはよう。二人共早いのね。体は大丈夫?」

「おはよう! エリーのおかけでバッチリだ!」

「おはよう。俺も特に問題ないな。」

「そう、ならよかった!」



 タバコを吸い終わる頃、エリーが起きてきた。

 怒ると怖いエリーだが、なんだかんだ優しい。



 三人で朝飯の準備をしていると、

 ミーアが物凄い勢いでテントから出てきて、無言で俺に抱きついてきた。



「おはよう、ミーア。ちゃんと寝れたか?」

 俺の胸に顔を埋めたまま、頷いた。



「あらあら、朝からラブラブねー。」


 エリーがにやにやしながら言ってきた。

 俺をおちょくろうなんて十年早いぞ。



「エリー達こそ昨日の夜、随分騒がしかったじゃないか。」


 嘘だけど。


「そ、そんな訳ないじゃない! 何もしてないわよ!」


 エリーよ...。

 そんなに慌てると、本当にやったかの様な、

 反応になっちゃうから、気をつけたほうがいいぞ。


 いくらなんでも、こんな場所で発情するとは俺も思ってない。



「き、きこえてたのか?」


 やったんかい。


「お前ら、まじか...。」

「え、あ! 悠斗てめぇ、カマかけやがったな!」

「いや、冗談のつもりでいったんだけど...。」


 エリーは顔を真っ赤にし俯いている。


 いや、別にいいんだけどね...。

 さすがに、こんな場所でやるとは俺も思ってなかったけど。



「まあ、二人共元気そうで安心したよ。」

「もう! だから私はよそうっていったのよ!」

「わ、悪かったよエリー...。」



 エリーも同罪だけどな。

 仲が良さそうで何よりだが。



 そんなこんなで朝食を済ませて帰りの準備をした。





「よし、じゃあ街に戻りますか。

 その前にステータスを確認しておこう。

 大分レベルアップしてるはずだし。」




 なんてったって、大死鬼を倒したんだからな。


 どれどれ...。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ユート・カンザキ Lv.25


 体力 860/860 

 魔力 890/890 


 物理攻撃力  160 

 物理防御力  101

 魔法攻撃力  253 

 魔法防御力  80 

 俊敏     134    

 命中     134  

 回避     137 


 適正系統  銀(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 茶(1) 白(1) 黒(1)


 称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】 【大物喰い】


 加護   【創造神の加護】


 スキル(無) 万能言語Lv.- 算術Lv.1 魔力操作Lv.10 体術Lv.10


        魔弾Lv.10 迅雷Lv.3 雷轟炎撃Lv.3 索敵Lv.3 


        心器(2/4) Lv.5

        ・双銃

        ・爪手足甲(雷)


 スキル(青) 体力自己回復Lv.2 魔力自己回復Lv.2

 

 スキル(黃) 魔弾強化Lv.10 身体能力強化Lv.10 命中強化Lv.10 


        見切り強化Lv.10 防御強化Lv.2 


 スキル(赤) 魔力付与Lv.10 属性付与Lv.10 


 魔法     初級火魔法Lv.3 初級水魔法Lv.2 


        初級雷魔法Lv.2 初級土魔法Lv.1


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 カケル・クミヤマ Lv.25


 体力 900/900

 魔力 850/850


 物理攻撃力  192

 物理防御力  135 

 魔法攻撃力  203

 魔法防御力  101 

 俊敏     121

 命中     105

 回避     134


 適正系統  金(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 緑(1) 白(1) 黒(1) 


 称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】 【大物喰い】


 加護   【創造神の加護】


 スキル(無) 万能言語Lv.- 算術Lv.1 魔力操作Lv.10 剣術Lv.10  


        魔刃Lv.10 魔刃・豪炎Lv.3 魔刃・嵐Lv.3


        索敵Lv.3 風壁Lv.3


        心器(2/4) Lv.5 

        ・双刀

        ・大盾小太刀(風)

 

 スキル(青) 体力自己回復Lv.3 魔力自己回復Lv.1


 スキル(黃) 魔刃強化Lv.10 身体能力強化Lv.10


        見切り強化Lv.10 防御強化Lv.10


 スキル(赤) 魔力付与Lv.10  属性付与Lv.10  


 魔法     初級火魔法Lv.3  初級水魔法Lv.2   


        初級雷魔法Lv.1  初級風魔法Lv.3


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ミーア Lv.25


 体力 670/670

 魔力 1100/1100


 物理攻撃力  74

 物理防御力  71

 魔法攻撃力  303  

 魔法防御力  100

 俊敏     113    

 命中     222  

 回避     115


 適正系統  赤(4) 黃(4) 茶(4) 黒(4)


 称号    【大物喰い】


 加護    【創造神の加護】


 スキル(無) 魔力操作Lv.10 心器Lv.1


 スキル(黃) 身体能力強化Lv.10 魔法攻撃強化Lv.10


 スキル(茶) 錬成(薬品)Lv.1 錬成(金属)Lv.1 素材鑑定Lv.1


 魔法    中級火魔法Lv.3  初級闇魔法Lv.5  


       中級雷魔法Lv.5  初級土魔法Lv.5


       初級空間魔法Lv.8


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 エリ― Lv.25


 体力 770/770

 魔力 1000/1000


 物理攻撃力  86

 物理防御力  88  

 魔法攻撃力  295

 魔法防御力  102 

 俊敏     130

 命中     180

 回避     110


 適正系統  赤(4) 青(4) 緑(4) 白(5)


 称号   【大物喰い】


 加護   【創造神の加護】


 スキル(無) 魔力操作Lv.10 体術Lv.7 心器Lv.1


 スキル(青) 体力自己回復Lv.7 魔力自己回復Lv.10


 スキル(緑) 麻痺パラライズLv.1 毒ポイズンLv.1


 魔法    中級火魔法Lv.5  初級水魔法Lv.5  


       初級風魔法Lv.9  中級光魔法Lv.3


       初級時空魔法Lv.5


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 おぉ、ステータスが軒並み上がって、称号が増えてるな。

 スキルレベルもカンストしてるのもあるし、

 いくつか、変わってるのもあるな。


 それに心器スキルも大分あがった。



 あれ?

 爆轟弾と雷轟弾がなくなってる。



 いや、統合されたのか?

 後でちゃんと使えるか試しておこう。

 この二つのスキルにはいつも助けられてるからな。



「こんなに一気にレベルが上がるなんて...。」

 エリーが驚いている。


「あんな格上を倒せばこんくらい上がるだろ。」

「普通は倒せないのよ...。」


 止めをさした張本人が何いってんですか。




 しかし、あれだな。

 昨日の大死鬼は経験値がうまいな。


 今思うと、エリーの光魔法の連射で、

 楽勝に倒せる気がする。


 今後のためにも、なるべく早くレベルは上げておきたい。



「なぁエリ―。ダンジョンって攻略したらどうなるんだ?」

「どうもしないわよ?

 また一階層から挑戦すれば、ボスも復活してるしね。」



 まじか、まるでゲームだ。

 本当に、誰かが目的をもって作った感じがするな...。



 まあ、なんでもいいか。

 周回できるなら、多少レベル上げも楽になる。

 昨日みたいに、大死鬼になってくれればもっと楽だ。



 しかし、死にそうになったのにこんなことを考えるとはね。

 我ながら、神経が図太いというかなんというか...。


 エリー達に言ったら頭がおかしいとか言われそうだ。





「よし、じゃあ帰りますか。」

「「「はーい。」」」


 転移門に乗って、ダンジョンを後にした。



 帰り道、何度か豚鬼やら大猪やらに遭遇したが、

 言うまでもなく、楽勝だった。



 街に戻ってきて、まずギルドに換金に行った。

 四人で話し合い、大死鬼のことは黙っておくことにした。



 大死鬼を倒して出てきた魔石は、

 元の中鬼相当の魔石だっだので、

 信用してもらえるかわからないし、

 何より、多分あれは俺と翔のせいだと思う。


 他の冒険者には同じことは起きないだろう。

 エリ―もそんな話は聞いたことがないって言ってたしな。



 もし、同じようなことが起きても自己責任って感じで。

 俺達の知ったこっちゃないからな。





 ギルドで換金を済ませ、飯を食いに行くことになった。


「結構な額になったな。」

「そうね、こんなに稼いだのは初めてよ。」


 Dランクモンスターを狩りまくったおかげで、

 大分金に余裕ができた。






「では! ダンジョン初攻略を祝して、かんぱ〜い!」

「「「かんぱ〜い!」」」


 俺達は、ガイルさんと来た定食屋で、

 今回のダンジョン攻略の打ち上げ的なものをやることにした。




「いやぁ、今回はまじでやばかったな〜。」

 酒の入った翔が、しみじみと言った。



「そうだな。何度死ぬかと思ったことか...。

 まあ、無事に勝てたし、レベルもめっちゃ上がったから、

 結果オーライってことで。」



「ほんとに心配した...。」

 ミーアがポツリと言った。



 まだ、気にしてるみたいだな。

 まあ、そりゃ当たり前か。



「まあまあ、ミーア。冒険者を続けていく以上、

 命の危険を感じることは、いくらでもあるさ。

 そこで死なない為にもっと強くなろうぜ!」


「......うん。今度は私がユートを守れるくらい強くなる!」

 ちょっとは元気になったかな?



「おーおー。お熱いですねぇ。」

 酔っ払ってきた翔が、茶化してきた。



「お前らには言われたくないな。」

 あんな場所で発情するようなお前らにはな。



「ち、ちげーよ。あれは命の危険を感じて男の本能がだな...。」

「なーにが男の本能だよ。ただエリーに甘えたかっただけだろうが。」

「う、うるさいぞ!」


 翔が慌てふためいている。

 エリーも顔を真っ赤にして酒をちびちび飲んでいる。



「ユートも寝てる時、元気になってたよ?」


 ミーアがいきなり爆弾発言しやがった。

 酔っ払ってんのか?



「は〜ん。お前も大して変わらねーじゃねぇか。

 こんな若い子に欲情するド変態め!」



「欲望が爆発したお前には言われたかね―よ!」

 自分のことを棚に上げて、何いってんだこいつ。



「若い子ってどうゆう意味?

 私達同い年くらいじゃない。」


 そういえば言ってなかったな。



「あー、俺達元の世界じゃもうちょい年食ってたんだよ。

 この世界に来て、若返ったと言うか...。」


 なんかこの話前もしたな。

 あーガイルさんにか。


「そうなの? だから二人共たまに、

 妙に大人っぽい所があるのね。」


 たまにってなんだよ。


「だから、頼りになるんだ。

 ユート大好き...。」


 おいおい、ミーアさん飲み過ぎじゃないか?


「ミーア、お酒そんなに強くないから、

 気をつけたほうがいいわよ?」


「もう、手遅れだろ...。」

 さっきからミーアがベタベタとくっついてくる。


「ミーア離れたほうがいいぞ?

 なんてたって悠斗はド変態だからな!」


 この野郎...。

 そういや、こいつもそんな酒強くなかったな。



「エリーは割と普通だな。」

「まあね、お酒好きだからよく飲むのよ。」


 若いのにそりゃけしからんな。

 あぁ、こっちじゃ15歳で成人だからいいのか。



「この様子じゃ、今日はもうなんもできないな。」

 翔はいつの間にか、テーブルに突っ伏して寝てるし。



「あら、何かするつもりだったの?

 言っとくけど、ミーアは酔っ払うと元気になるわよ?」



「そうゆう意味じゃね―よ。

 大分、稼げたし買い物でも行こうかなって考えてたんだ。

 防具とか、食料とかな。」



 俺と翔は今だに、初心者防具な上に、

 今回の狩りでボロボロになってるし。



「なら、明日は狩りを休んで買い物にいきましょ。

 皆、疲れてるだろうしね。」


「そうするか。とりあえず今日はもうお開きだな。

 エリ―、翔のお世話頼んだぞ。」


「わかったわ。ほら起きてカケル! 宿に帰るわよ!」


 容赦ないな、エリー。

 顔を何度もひっぱたいている。




 ちょっと寝るには早いが、宿に帰ってきた。

 因みに、部屋割は俺とミーア、翔とエリーに変更した。



 翔に色々言ったが、さっきからミーアが甘えてきて、

 俺もそろそろ限界だ。



「ミーア、階段登れるか?」

 宿までの帰り道、ミーアはずっとふらふらしていた。


「...だっこ。」


 子供かっ。


「はいよ。」

 まあ可愛いからいいか。


 部屋につくと、いきなりミーアが服を脱ぎ始めた。

 ほんとに酔っ払うと元気だな。



 夜遅くまでミーアと元気に運動した後、

 眠りについた。





 この最高の異世界生活がずっと続くように、

 明日からももっと頑張ろう...。








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