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第十五話 中鬼狩り

ブックマーク、評価ありがとうございます!


この調子で読んでくださる方が増えると嬉しいです!

 


「じゃあ、小鬼を狩りながら、中鬼を探そうか。」

 俺達は中鬼狩りのため、森へやってきた。



「集落を見つけたらどうする?」

 エリーが心配そうに聞いてきた。



「う〜ん、中鬼が一匹だけなら潰しときたいな。」

 小鬼が溢れすぎても困るしな。


「分かったわ。でも無理をしないように安全第一でね。」

「「「は〜い。」」」







 しばらく森の中を捜索すると小鬼の集団を見つけた。

 さて、新しい心器で戦ってみるか。


「翔、何匹か頼むぞー。

 エリーとミーアは自己防衛くらいにして魔力を温存しといてくれ。」


「「「了解。」」」



 では、早速雷属性の魔力を通してっと。

 おぉ!かっこいい!

 バチバチと音をたてながら、黄色く光っている。


 威力はどんなものか...。


 地面を蹴って一匹の小鬼に素早く近寄り手刀で貫く。



 ふむ、小鬼は一撃で倒せると。

 それに、雷みたいとまではいかなくても、多少移動速度が上がっているようだ。


 やっぱり、心器は有能だな。

 レベルが上がりづらいのだけが難点だ。


 あー魔力を通さないとなまくらだったか。



 でも、魔力を通せば結構使えると思うんだけどなぁ。

 なんで皆使わないんだろうか。



 そんなことを考えながら五匹の小鬼を瞬殺していく。



 向こうは大丈夫かな?

 翔の方を見ると、五匹の小鬼に囲まれていた。


 おいおい、大丈夫か?

 そんな心配を他所に、翔は小鬼の攻撃を大盾で受け、小太刀で首をはねた。


 おぉ。やっぱ盾があると戦闘が安定するな。

 その後も危なげなく小鬼を殲滅していく。



「新しい心器は問題なさそうだな。」

「おう! 双刀は攻撃特化だが、

 こっちは攻防一体って感じで戦いやすいな。悠斗はどうだった?」


「俺の方はヒットアンドアウェイって感じだな。

 雷属性の魔力のおかげかはわからんが移動速度も多少あがってる。

 スキルの自動補完に感謝だ。」

「おぉ!その武器もかっこいいな!」

「だろ?」





「二人の強さってやっぱ心器なのかなぁ?」

「心器というより、イメージ力の違いかも。」

「イメージ力?」


「この世界の人が心器を使っても、剣とか槍とか普通の武器しか思いつかない。

 けどあの二人は、元いた世界の知識で様々な武器を知っている。

 その、明確なイメージの差が私達の心器との強さの違いかもしれない。」


「なるほど...。あり得るかもね。」

「他にもまだありそうな気もするけど...。」



「おい二人共、魔力を温存しろとは言ったが

 サボって良いとは言ってないぞ。耳の回収を手伝ってくれ。」


「「は〜い。」」




 その後も小鬼を狩り続け、集落らしき場所を発見した。



「これが集落なのか?」

「ええ、そうね。」


 集落というより、不良の溜まり場だな。

 森の少しひらけた場所に、中鬼が一匹と小鬼が十匹程度いた。


 思っていたより少ないな。

 俺らが狩りまくったせいかな?



「で?どうする?」

「そうだなぁ。全部中央に固まってるし、

 こっから爆轟弾(デトネーション)撃っちゃうか?

 で、取りこぼしと中鬼の止めを

 全員でやってくって感じで行けそうな気がするけど。」



「とりあえずそれでやってみるか!」

「分かったわ。」

「了解。」



「心器・双銃」

 俺は心器を双銃に変えて魔力を圧縮し始めた。


 前回よりは少なめでいける気がするけど、

 少なすぎずにっと、こんなもんか?


「よ〜し、じゃあ撃つぞー。」



「おーい間抜け共〜。遊びに来たぞ〜。」

 俺は草むらから飛び出し、鬼たちを挑発した。


爆轟弾(デトネーション)

 そして、鬼たちが俺に気づいた瞬間、引き金を引いた。





 いや〜これまた派手に吹き飛んだな。

 前より魔力は少ないが威力は大分上がってるみたいだ。



 中鬼は、腕で防御しようとしたのか両腕が吹き飛び、

 小鬼にいたっては、体がバラバラに吹き飛んでいる。



「よし、皆行ってこい!」

「よしじゃないわよ。やりすぎよ...。」

「うん。満身創痍の中鬼しか残ってない。」

「俺の出番が...。」


 まったく、文句が多いなぁ。

 安全に戦えるんだからいいじゃないか。



「いいから、はよいけ! 中鬼が死んじゃうぞ。」

 文句を言いながら三人は中鬼に止めをさしに行った。


 お、レベルが上がったな。

 魔力も回復してるし、もう何箇所か潰せそうだ。




「よ〜し、討伐証明も回収したし、次の集落を探しに行こう。」

 中鬼の生首を持っている翔は心底嫌そうな顔をしていた。


 次の生首は俺が持つから頑張ってくれ。





 こうして俺達は、その後も探索を続けて、次の集落を見つけた。

 今回も中鬼が一匹だったので、特に危なげなく戦闘を終えた。



 そして三つ目の集落を発見したところで、問題が発生した。


「二匹いるな...。」

 三つ目の集落には中鬼が二匹と小鬼が二十匹程いた。


「どうするの?」

「レベルも大分上がったし、二手に分かれてやってみるか?」

「そうねぇ、今まで割と楽勝だったし、いけると思うわ。」


 お、エリーがやっと俺に賛成してくれたな。


「よし、じゃあ翔とエリー、俺とミーアに分かれて戦おう。

 エリ―とミーアは周囲の小鬼を狩りつつ、援護してくれ。」

「「「了解。」」」




「じゃあミーア、俺が奇襲をかけて中鬼の相手をするから、

 その間に、小鬼を殲滅してくれ。」

「わかった、気をつけて。」




 よし、やるか。


 まず最初に双銃の魔弾連射で奇襲をかけた。

 何匹か残ったが、ミーアに任せよう。


 翔達もおっ始めたようだ。



「心器・爪手足甲」

 う〜ん、相変わらずのネーミングセンスだな。

 俺は、心器を変えて中鬼の相手をする。



 ふむ、こっちの心器も致命傷にはならないが通用するな。

 爪での攻撃や、殴りと蹴りでも意外と効いてるみたいだ。



小雷球(ライトサンダーボール)

 そうこうしている間に小鬼を片付けたミーアが魔法を撃ってきた。


 俺は中鬼と距離をとり、双銃に変えた。


 う〜ん、爆轟弾(デトネーション)だと、翔達の方にも被害がいきそうだし

 試しに、雷属性の魔力でやってみるか。


 雷属性の魔力を多めに双銃に込めて引き金を引いた。



 その瞬間、雷のような音と光が周囲に広がった。



 爆轟弾(デトネーション)も大概だが、これはもっと派手だな。

 周囲のモンスターが寄ってきそうだし、あんまり使わないようにしよう。



 そして、爪手足甲で止めをさした。



「おつかれ。」

 ミーアが小鬼の耳を回収し終えて、そう言った。


「ミーアさん、魔法を撃つときは一声かけてください。」

 正直、めっちゃビビった。


「うん、ごめん。」

 いつもの感情の乏しい表情で謝ってきた。


 まあ、俺には当たらなかったからいいけどね。



 そうこうしている間に翔達の戦闘も終わったようだ。


「おつかれ。どうだった?」

「いや〜意外と余裕だったな。」

「そうね、翔が中鬼の相手をしている間に小鬼を倒して

 翔を援護しようと思ったら、もうすでに中鬼はボロボロだったわ。」



「んで、エリーが魔法の連射で中鬼を怯ませて、

 俺が双刀で止めって感じだな。

 悠斗達の方も余裕だったか?」


「そうだな、こっちも同じ様な感じで倒した。」

「楽勝。」


 無事に勝ててよかった。




「じゃあ、今日はこの辺にして街に戻るか。

 もう生首も持ちきれないしな。」

「そうだな!」

「「は〜い。」



 こうして俺達は当初の目標通り、

 中鬼を狩りまくって、大幅にレベルアップを果たした。



 街への帰り道、戦闘中気になったことがあったので

 翔に確認してみた。



「なあ翔、大盾小太刀の方に風属性以外の魔力込められるか?」

「え、そりゃできんだろ? ......あれ?できないな...。」


 やっぱりか。

 中鬼に止めをさそうとした時、

 火属性の魔力を込めようとしたら出来なかったのだ。



 心器の最初のイメージの段階で属性が固定されちゃったのかな?


 ステータスで、スキルを確認したところ、

 予想通りだった。






 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ユート・カンザキ Lv.16 up↑



 体力 370/370 up↑

 魔力 380/380 up↑


 物理攻撃力  74 up↑

 物理防御力  35 up↑

 魔法攻撃力  115 up↑ 

 魔法防御力  35 up↑

 俊敏     60 up↑   

 命中     71 up↑ 

 回避     69 up↑


 適正系統  銀(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 茶(1) 白(1) 黒(1)


 称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】


 加護   【創造神の加護】


 スキル(無) 万能言語Lv.- 算術Lv.1

        

        魔力操作Lv.8 up↑ 体術Lv.9 up↑ 魔弾Lv.6 up↑ 纏雷Lv.1 New 


        心器Lv.2(2/4) 爆轟弾(デトネーション)Lv.3 up↑ 雷轟弾(サンダーロア)Lv.1 New 

        ・双銃

        ・爪手足甲(雷)New           


 スキル(黃) 魔弾強化Lv.6 up↑ 身体能力強化Lv.6 up↑ 命中強化Lv.6 up↑


        見切り強化Lv.4 up↑


 スキル(赤) 魔力付与Lv.6 up↑ 属性付与Lv.4 up↑ 


 魔法     初級火魔法Lv.1 初級水魔法Lv.1  


        初級雷魔法Lv.1 初級土魔法Lv.1




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 大分ステータスも上がったし

 別に不自由ないし、かっこよければそれでよし!




読んで頂きありがとうございます。


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