第十三話 これからの目標
ユニークアクセス400突破ありがとうございます!
投稿が遅くなり申し訳ありません。
年末で本業が忙し過ぎました...。
引き続き頑張っていきます。
「私達とパーティーを組んでほしい。」
「別にいいけど。」
「え?」
「え?」
あ、昨日言ってた話があるってこのこと?
随分神妙な顔してたからなにかと思ったわ。
もう話、終わっちゃったね。
「誘っといてなんだけど、そんな簡単に決めていいの?」
呆れ顔でエリーが聞いてきた。
「まあ、エリー達がいてくれると助かるからな。
俺達、碌な魔法使えないし。」
どうせ、翔は可愛い女の子と
一緒に入れてラッキーとか思ってるだろうしな。
「カケルはどうなの?」
「俺は可愛い女の子なら大歓迎だぜ!」
ほらな。
「はぁ、昨日散々ミーアと話し合ったのがバカみたいだわ...。」
「うん、アホらしい。」
なんかすいません...。
「まあいいわ。とりあえずパーティーを組みたい理由を話しとくわね。
これは、今後のあなた達にも関わることだから。
それを聞いた上で、もう一度どうするか決めてほしい。」
ふむ、どうやら真面目な話らしい。
ちゃんと聞こう。
「私とミーアの最終的な目標は、【試練の塔】の攻略よ。」
試練の塔?
なんじゃそりゃ。
「【試練の塔】っていうのは、
超級ダンジョンの最終層にある、究極級ダンジョンのことよ。」
「「ダンジョン!?」」
「え、ええそうよ。ダンジョンは初級から超級まであって
超級ダンジョンの最奥にある塔が【試練の塔】と呼ばれているの。」
「ん?なんで【試練の塔】は究極級なんだ?
超級ダンジョンの中にあるなら、超級じゃないの?」
そもそもダンジョンの中にダンジョンがあるなんて変な話だが。
「それはね...、超級ダンジョンをも軽々と攻略する
Sランク冒険者の多くが、その塔に入って帰ってこなかったのよ。
私のパパとミーアのお父さんも...。」
おっと、重たい話だったか。
苦手なんだよなー、こうゆう雰囲気...。
それにしても、二人の父親はSランク冒険者だったのか。
道理で適正高いわけだよ。
俺らはその辺の村娘より、適正低いのかと思ってた。
「二人は、親父さんを探すために試練の塔に行きたいのか?」
「まさか。流石にもう生きてないってことは分かってるわ。
もう、十年もたってるしね...。」
そりゃ、もう絶望的だな...。
「私のパパとミーアのお父さんは、
同じパーティーの仲間で、本当に凄い冒険者だったの。
大勢の人を助け、たくさんのダンジョンを攻略した。
そんなパパを私は尊敬していた。私もそうなりたいって...。」
「だから試練の塔を攻略したい。
パパたちが出来なかったことを、私達が成し遂げたい!
......そう思って、ミーアと冒険者になったんだけど...。」
「実際問題、父さん達が攻略出来なかったダンジョンを
私達二人で攻略するのは難しい...。」
ミーアが悔しそうに言った。
「それで、俺達とパーティーを組みたいと...。」
え、俺達で大丈夫なの?
適正1ばっかだよ?初級だよ?
超級ダンジョンなんていったら瞬殺されちゃうよ。
「俺達が役に立てるとは思えないんだけど...。」
同感です。
「カケルとユートは他の人には無い何かがあると思う。」
ミーアが真剣な眼差しでいった。
まあ、【クズ】の称号なら持ってるよ。
他の人はあんまり持ってないだろうね。
「二人が俺達で大丈夫なら、良いんだけどさ。
多分、俺達他の人よりも強くなるには大変だろうし、
試練の塔の攻略以前に、超級ダンジョンに行くのさえ、
時間がかかると思うんだけど、それでも良いの?」
「問題ないわ。昨日、ミーアと話し合ったから。
カケルとユートはこれからもっと強くなると思う。
だから、一緒にパーティーを組めば私達も強くなれるだろうし、
置いていかれないように頑張らないとねって。」
買いかぶり過ぎな気がするけどなぁ。
「なら、問題ないな。俺らにとっても二人の魔法は必要だし
ダンジョンって聞いたら行かないわけないしな。」
「おう!冒険者以外に特にやることもないし!」
「じゃあ決まりね。」
「ああ。これからよろしく!」
こうして、俺達はいつか試練の塔を攻略することを目標に
パーティーを組むことになった。
「そうと決まれなばパーティー名を決めなきゃね。」
「え、そんなの必要なの?」
「ギルドでパーティー登録するのに必要よ。」
面倒だなぁ。適当でいいんじゃないか?
「ちなみに、パパたちのパーティー名は【夜空の星】だったわ。」
めっちゃガチじゃん。
暗闇を照らす星になれるようにってか?
本当に星になっちゃったけどな。
嫌だなぁ。変に凝った名前つけたら、
この先ずっとその名前で呼ばれるわけでしょ?
無難なのがいいなあ。
【試練の塔攻略し隊】とかでいいわ。
なんなら【クズ】でもいいな。
ん? クズか...。
「じゃあ、一人一個、案を出しましょう。
まずはカケルから!」
「俺はだいぶ前から、パーティーを組んだらこの名前にしたいと思っていた。
その名は...、【ディスティニー】だ!!」
まじか。お前まじか。
こんな近くに厨二病末期患者がいるとは思わなかった。
「じゃあ次は私ね。私は【試練を超えし者】がいいわ!」
いや、まだ超えてないじゃん。これから目指すんじゃん。
「私は、【私達最強】。」
は?
なに言っちゃってんの?
大丈夫かこのパーティー...。
「で?ユートは?」
期待に満ちた顔で聞いてきた。
え〜、適当なのしか考えてないんだけどなぁ。
「じゃ、じゃあ俺は【九頭竜】で...。」
「クズリュウ?どうゆう意味なの?」
「え、9つの頭をもったドラゴンだったかな?」
説によっちゃ、竜とか蛇とか鬼とかだったと思うけど。
「へぇいいじゃない!」
「うん。ドラゴンかっこいい。」
「俺の【デスティニー】より断然いいな!」
そりゃあ、そんなのと比べたら大抵のものは良いに決まってる。
クズから連想したってことは黙っておこう。
「じゃあ、私達のパーティー名は【九頭竜】で!」
「「異議なし!」」
四人しかいないんだけどな...。まあいいか。
こうして、俺達はギルドにパーティーを登録をしに行った。
ついでに、新しいギルドカードを受け取り、Dランクとなった。
新しいギルドカードは銅のような色をした金属だった。
その後飯を食って、今日は狩りを休みステータスの見せ合いと、
今後の予定を相談することになった。
翔以外のステータスを見るのは初めてだな。
さて、どんなものなのやら...。
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