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第十二話 決着とランクアップ

1000Pv突破!ありがとうございます。

ブックマークも10人を超えて、嬉しい限りです。


これからもっと面白い作品にしていけるように頑張ります!

 

 でかいな......。



 森の奥の方から、

 小鬼を2mくらいまで、でかくしたような奴が出てきた。

 片手でこれまたでかい木の棍棒を持っている。


 中鬼でこれなら、大鬼はどんだけでかいんだろうか。



 ご丁寧に子分まで引き連れて、お礼参りってか。

 まあ散々、小鬼を狩ってたからな。

 恨まれてもしょうがない。



「翔、俺が小鬼をやる間、あいつの相手できるか?」

「倒してしまっても良いのだろう?」


 全く、こいつは。


「アホか。そんなこと言ってるとマジで死ぬぞ。」

「わぁってるよ。長くは持ちそうにないから巻で頼む。」


「ちょ、ちょっとまって!逃げないの!?」

「うん、小鬼とは比べ物にならないくらい強いよ。」


 そんなことはわかってるけどさ......。



「大抵、自分より強い奴からは逃げ切れないだろ。

 なら、ここで戦った方がましだ。」


「そ、そりゃそうかもしれないけど......。」

「二人は、魔法で翔の援護を頼む。」


「わ、わかったわ。」

「......了解。」

 渋々ながらも、二人は納得してくれた。



 さて、相談している間に囲まれたな。

 小鬼は全部で十匹か。

 さっさと、倒して翔の援護にいかないとな。





 よし、まずは一匹!

 俺の銃声が合図となり、中鬼達との戦闘が始まった。



 ミーアとエリーが魔法で先制をかけて

 その間に翔が中鬼に接近していった。



 ......二匹目。......三匹目。......四匹目。

 俺は順調に小鬼を倒していく。



 そうして、最後の小鬼を倒したその時......



「ぐぁぁ!!」

 翔が中鬼に吹っ飛ばされた。


 まずい!


「エリ―!!翔の回復を頼む!!」

「まかせてっ!!」



 俺は、すぐさま中鬼に魔弾を撃ちまくった。


「無傷か......。」


 小鬼を瞬殺出来るほどの魔弾だったが、中鬼には全く効かなかった。


 こりゃ、やばいな......。



 中鬼は棍棒を振り回して攻撃してくる。

 正直、避けるので精一杯だ。



 その時、ミーアの雷魔法が飛んできて中鬼が怯んだ。

 そのすきに、魔弾を浴びせながらミーアの元まで後退した。



「ミーア、中鬼ってなんか弱点ないの?」

「基本的に魔法なら、何でも効く。

 けど中級以上じゃないと、致命傷にはならない。」


「ミーアとエリーは中級魔法使える?」

「......使えない。」


 詰んでんじゃん......。



 うぉっ!復活しやがったか!

 また、棍棒をひたすら避けまくる作業が始まってしまった。




「こんのクソヤローォォォ!!」

 翔がやっと戻ってきた。

 だが、翔の魔力を纏わせた心器も素手で防がれてしまっている。




「翔!少しの間耐えてくれ!」

「おう!任せろ!」



「ど、どうするの?」

 戻ってきたエリーが不安そうに聞いてきた。


「ちょっと魔法を試してみる......。」

「ムリ、初級魔法じゃ効かない。」

「まあ、見てろって。」



 そう言って俺は、()()に魔力を込め始めた。

 いつもとは違い、小火球をイメージしながら。



 俺の残りの魔力をすべて双銃に込めて、叫んだ。


「翔!離れろ!」

「っ!!」




 翔が離脱したのを確認し、中鬼に向かって引き金を引いた。

 その瞬間、中鬼を中心に空間が爆ぜた。




「......やったか?」


 やべ、思わず余計なこと言っちまった。



「グゥゥゥ......。」

 げっ!まじかよ!


 中鬼は全身に火傷を負っていて、右腕がなくなっていたが

 まだ、生きていた。


 もう魔力がないぞ......。



小雷球ライトサンダーボール

小火球ライトファイアボール


 満身創痍の中鬼にむかって

 エリーとミーアが魔法で追い打ちをかけた。



 倒しきれるか......?

 いや、駄目だ。ボロボロのくせに効いてない。




「うぉぉぉ!」

 打つ手なしかと思ったその時、

 翔が、中鬼に向かって飛び上がった。


 その両手には、燃え盛る双刀が握られていた。



「グガァァァ!!」

 翔の双刀が胸を貫き、そのまま中鬼と一緒に倒れ込んだ。



「翔っ!!」






「へへっ......。やったな悠斗。」

 どうやら無事のようだ。


「美味しとこ持ってきやがって。」

「いいじゃねーか。レベルも上がったみたいだしな。」

「まあ、死なずに済んでよかったわ。」


 翔の言った様にレベルが上がったようだが

 いつもより、体が熱い感覚が長かった。



「中鬼に勝つなんて......。」

「......。」


 エリーが驚き、ミーアは何か考え込んでいる。

 さっきの様子を見るに、二人もレベルが上ったみたいだな。


「何いってんだ。 ミーアとエリーの魔法がなきゃ、とっくに死んでたよ。」

「そうそう、俺なんて瞬殺されてたわ。」

「ド派手に吹き飛んでたな。」

「それは、忘れてくれ......。」



「最後のユートの攻撃、中級魔法並の威力があった。」

 ミーアがポツリと言った。


「まあ、ほぼ全魔力を込めたからな。

 そんくらいあってくれないと困る。」



「普通の武器はそんなに魔力を込めたら壊れる......。

 それに適正1なのにあの威力はおかしい......。魔法じゃなくて心器だから......?

 それとも他に何か理由が......。」



 ミーアがぶつぶつとなにかを言っているが

 正直疲れすぎて、何もする気にならない。



 とはいえ、さっさと街に戻らないとな。

 中鬼が一匹だけとも限らないし、

 今襲われたらひとたまりもない。



「中鬼の討伐証明ってどこかわかるか?」

「中鬼はたしか、首まるごとだったわ。」


 うぇ、まじかよ。

 生首持ち帰るんですか......。



「翔くん、よろしく!」

「えー俺かよぉ!」

「お前しか切れないだろ、首。」

「はぁ〜。」


 ため息を付きながらも先程の燃える刀で、首を切ってくれた。

 俺はその間に、小鬼の耳を切り取っていった。




「よし、じゃあ街に戻るか!」

 中鬼の首と、小鬼の耳を麻袋に詰め終わり帰路についた。


 こうして、初めての強敵との戦いは無事勝利で終わったのであった。





「そういや、中鬼倒したからランク上がるんじゃないか?」

 帰り道、翔が聞いてきた。


 どうなんだろう。



「確実に上がる。

 中鬼はそもそもDランクモンスター、Eランク四人じゃ勝てない相手。」


「あれ、そういや二人ってEランクだったの?」

「ええ、そうよ。」

「じゃあ、四人一緒にランクアップだな!」


「ちょっとまって!私達はほとんど何もしてない。

 中鬼を倒したのもユートとカケルよ?」


「いや、さっきも言ったけど、

 二人の魔法がなかったら勝てなかったよ。」


「そ、そうかもしれないけど......。」

「まあ、いいじゃんか。

 ランクが上がって困ることなんて無いだろ?」


「そうだけど......。

 はぁ、わかったわ、ここは有り難くおこぼれをもらうわ。

 ミーアもそれでいい?」

「......わかった。」



 ほんとに、二人がいなかったら勝てなかったんだけどなぁ。

 まあ、そのうち納得してくれんだろ。





 そんなこんなで、無事に街についた。



「まずは、ギルドに行かないとな。」

 いつまでも生首をもって町中をうろつきたくない。





「あら、カケルさんにユートさん。お疲れ様です。」

 ギルドのカウンターに行くと、今日はキーナさんがいた。

 無事に帰ってこれてよかったと、このおっぱいを見て心底思う。


「お疲れさまです。キーナさん。

 買取をお願いします。」


「今日も小鬼ですか?」

 そう言いながら、麻袋を開けたキーナさんが一瞬ビクッとした。

 まあ、袋を開けて生首が入ってたらびっくりするよな。

 日本だったら絶叫ものだ。



「これは、まさか中鬼ですか......?

 お二人は、まだEランクのはずじゃ......。一体どうやって......。」



「今日は四人で狩りをしてまして

 森の中で、こいつに襲われたんですが

 なんとか倒せました。」


「お二人は、ミーアさんとエリーさんでしたね。

 とすると、お二人の魔法で?」


「いいえ違うわ。中鬼を倒したのはカケルとユートよ。」

「私達は手伝っただけ。」


「そう......ですか、わかりました。少々お待ち下さい。」

 そう言うとキーナさんは生首の入った袋をもっていった。

 あれ、そこそこ重いんだけど軽々と持ってたな......。


 キーナさんは怒らせないようにしよう。



「お待たせしました。こちらが小鬼と中鬼の討伐報酬になります。

 中鬼がいたということは集落が出来た可能性があり、

 後日、森への調査が入ります。ですので、その情報料も含まれています。

 内訳をお聞きになりますか?」


「いえ、大丈夫です。」

 正直、今日は早く帰って寝たい。

 もうヘトヘトだ。



「あと、皆様のDランクへの昇格が認められましたので

 ギルドカードの提出をお願いいたします。

 明日には新しいギルドカードが出来上がりますので

 ギルドまで受け取りに来てくださいね。

 こちらからは以上となります。他に何かございますか?」



「大丈夫です。ありがとうございました。」

「はい、お疲れさまでした。皆さんあまり無理はなさらないように。」


「「「「は〜い。」」」」

 不可抗力なんだけどね。





「いやぁ〜疲れた疲れた。」

「無事に帰ってこれてよかったぜ。」

「だな。」


 死ぬかもしれなかったとはいえ、

 スリルがあって楽しかったな。

 元の世界じゃ味わえない感覚だ。


 更に金まで稼げるんだから最高の仕事だ。






「明日二人に話があるんだけど、ちょっと時間くれない?」


 宿に着いて、飯を食い終わった頃、

 唐突にエリーがそう言った。


 そういや、宿への帰り道ミーアとこそこそ何かを話してたな。



「いいけど、どうしたの?」

「今日はお互い疲れているだろうし明日話すわ。」

「わかった。じゃあまた朝ここで。」

「ありがとう、おやすみなさい。」

「「おやすみ〜。」」



 どうしちゃったのかねぇ、神妙な顔しちゃって。


「翔、なんかやった?」

「なんもしてねーよっ!」


 まあ、気にはなるが明日話すって言ってるし

 俺らもタバコ吸って寝るとするか。




 ふぅ〜。今日のタバコは格別だ。




 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ユート・カンザキ Lv.8 up↑


 体力 210/210

 魔力 190/190


 物理攻撃力  34

 物理防御力  16

 魔法攻撃力  69  

 魔法防御力  19

 俊敏     28    

 命中     51  

 回避     41


 適正系統  銀(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 茶(1) 白(1) 黒(1)


 称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】


 加護   【創造神の加護】




 スキル(無) 万能言語Lv.- 算術Lv.1 魔力操作Lv.5 up↑ 体術Lv.7 up↑ 


        心器Lv.2(1/4) up↑ 魔弾Lv.4 up↑ 爆轟弾デトネーションLv.1 New

        ・双銃


 

 スキル(黃) 魔弾強化Lv.4 up↑ 身体能力強化Lv.4 up↑ 命中強化Lv.4 up↑

 

        見切り強化Lv.1 New

 

 

 スキル(赤) 魔力付与Lv.4 up↑  属性付与Lv.1 New  



 魔法     初級火魔法Lv.1 New  初級水魔法Lv.1 New  


        初級雷魔法Lv.1 New  初級土魔法Lv.1 New


 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 カケル・クミヤマ Lv.8 up↑


 体力 290/290

 魔力 120/120


 物理攻撃力  44

 物理防御力  30  

 魔法攻撃力  52

 魔法防御力  19 

 俊敏     42

 命中     21 

 回避     48



 適正系統  金(5) 赤(1) 青(1) 黃(1) 緑(1) 白(1) 黒(1) 


 称号   【■■■■】 【クズ】 【渡り人】


 加護   【創造神の加護】



 スキル(無) 万能言語Lv.- 算術Lv.1 魔力操作Lv.5 up↑ 剣術Lv.7 up↑ 


        心器(1/4)Lv.2 up↑ 魔刃Lv.4 up↑ 魔刃・焔Lv.1 New

        ・双刀


 

 スキル(黃) 魔刃強化Lv.4 up↑ 身体能力強化Lv.4 up↑ 


        見切り強化Lv.4 up↑ 防御強化Lv.1 New


 

 スキル(赤) 魔力付与Lv.4  属性付与Lv.1 New  


 

 魔法     初級火魔法Lv.1 New  初級水魔法Lv.1 New  


        初級雷魔法Lv.1 New  初級風魔法Lv.1 New


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作者が泣いて喜びます。


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これまた作者が吐きそうになるくらい喜びます。


今後もよろしくお願いします。

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