レベル9 ワープポイント【移動手段】
レベル9 ワープポイント【移動手段】
俺の地元は島国であり、冒険を進めるためには大陸へ行かなくてはならない。
しかし近海には凶悪な魔物が多く、現在は船が出ていない。
別の手段で大陸を目指さなくてはならない、それがワープポイントだ。
なんでも島のある洞窟深くには大陸へのワープポイントがあるらしく、そこを目指すこととなった。
初めてのダンジョン攻略となる。
俺たちは島外れの森にたどり着いた。
立ち入り禁止の標識を無視して中に立ち入り、鍵のかかった扉を俺は『比較的防犯意識の低い扉を開ける技術』で開け中に進んだ。
松明に火をつけ洞窟に入る。
ジメジメしている。
洞窟という迷宮でパーティの新たな事実が判明した。
それは、全員方向音痴という事だ。
気が付けば全員好き勝手進んでバラバラになっていた。
俺は一人慎重に進んで行く。
そんな中、角から何かが急に飛び出した。
俺はとっさに右パンチをそれに叩き込んだ。
確かな手応え。
その魔物は崩れ落ちた。
松明をかざし倒した魔物を見てみると。
魔法使いのジジイに似ていた。
というか魔法使いのジジイだった。
流石にそのまま放置はできないので背負って行く。
角を曲がると目の前を何かが切り裂いた。
キン!
壁に金属があたる音だ。
「なんだ勇者じゃないか」
松明をかざすと戦士の女がそこにいた。
「てっきり魔物かと思ったよ」
いやいや、お前今、剣振ったよな。下手したら俺クビはねられてたぞ。
「悪い、悪い」
あまりに軽い謝罪に軽く殺意を感じた。
間違って仲間を攻撃するなどあってはならない事だ。絶対に許さない。
途中、足を滑らせ頭を打って気を失っていた僧侶も合流。
魔法使いのジジイは俺が担ぎ、僧侶の女は戦士の女が担ぎ進むこととなった。
にしても、このジジイはいつまで寝ているつもりだ。こっちの身にもなってみろ。いい迷惑だまったく。
途中の魔物もなんとか倒し、やっとワープポイントに辿り着いた。
そして、新たな大陸に着いた。
遠くには地元の城とは比べ物にならない立派な城が見えた。
俺は、新たな旅の拠点を感慨深くずっと見ていた。




