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そして伝説に、ならない……  作者: 蒲生たかし
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レベル7 塔【ダンジョン】

レベル7 塔【ダンジョン】


俺は冒険中いくつもの「高み」に行き着き、さらにパーティも度重なる戦闘でなかなかのレベルになっていた。


いよいよ最初のダンジョンである塔の攻略に取り掛かることにした。


冒険の旅に出て以来、すぐに見えていた塔だ。


塔といえば昔から財宝や超髪の長い女の子がいると相場が決まっている。



塔に入ったとたん、ひんやりとした空気を感じる。


緊張感が増す。


一体どんな凶悪な魔物が潜んでいることか。


俺たちは歩を進めた。



遅しく強い魔物も、


死に至らしめるトラップも、


入り組んだ無限回廊も、


行く手を阻む凶悪なボスも、


なにも、


何も無いまま俺たちパーティは最上階に辿りついていた。



「見て、夕日が綺麗よ」


「何を言っているんだ、君の方が何倍も、いや何百倍も綺麗さ」


「もう、やめてよ、恥ずかしいじゃない」


ひと組のカップルが夕日に向かい戯言をのたまっていた。


「いいですなー、若いというのは」


横にいた旅人が俺に話しかけてきた。


「いや、まぁ、いいんじゃないですか」


正直どうでもいい。


俺はその旅人に質問をした。


「あの、この塔は、どうなっているんですか?」


「どうなっているって?」


「例えば、魔物とか、宝とか」


「ああ、数年前、ある勇者がこの塔を攻略して以来、魔物もいなくなりいい夕日スポットになっているよ」


「そーっすか」


『抜群の夕日スポットになっていた塔』を俺たちは攻略した。


綺麗な夕日が逆に俺たちを悲しくさせた。

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