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そして伝説に、ならない……  作者: 蒲生たかし
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レベル36 太陽の杖【重要アイテム】

レベル36 太陽の杖【重要アイテム】


「三種の神器」という物を集めることになった。


キーワードは「太陽」「雨露」「大空」。


まずは分かりやすそうな「太陽」のアイテムから探す事にする。


太陽というからには熱いところとあたりを付けた。


なんでも「温泉」で有名な街があるらしいのでそこに向かった。



街にはたくさんの温泉があるため、これまでの旅の疲れを取るため、ここでゆっくりすることに決めた。


来る日も来る日も温泉に浸かり続けた。


心なし魔法使いのジジイまでもが肌が綺麗になっている。


そんなある日、熱いと評判の温泉に入った。


ちょっと調子にのっている熱さだったので水で薄めようとしたら、常連のジジイにしこたま怒られた。


挙句、小僧には早いんだよ、と皮肉られたので意地になってその湯につかった。


俺はムカつきつつも勇者のプライドで我慢していると何か棒みたいな物が手に当たった。


それを取り出すと杖だった。


『太陽の様に熱湯の温泉を作る杖』を手に入れた。


すると店員が直ぐに駆けつけて来た。


「お客さん、すぐにそれ戻して! 冷めちゃうから!」


「何を言っている、これは世界を救うために必要なものだぞ!」


「世界とかどうでもいいから早く戻して! 常連さんも怒ってますから!」


「そうじゃ、若造、とっとと戻さんか!」


ダメだ、こいつら、世界の平和より、自分の幸せしか考えていない。これは悪とすら呼べる。


「これは世界のために持っていく!」


俺は棒を持って全裸で逃げた。


すぐさま凄い数の追っ手、おそらく温泉協会の連中だろう、が追いかけて来る。


浴衣姿でくつろいでいた戦士の女と僧侶の女、酒場でくだを巻いていた魔法使いのジジイを回収して街から逃げた。


危ない危ない、温泉に気を取られて世界を救う事を忘れていた。おそらくこれは大魔王の罠。


さすが大魔王、なかなかやりやがる。


早く服を着ろと仲間が叫んでいた。


だが必死で逃げる俺の耳には届かなかった。

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