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そして伝説に、ならない……  作者: 蒲生たかし
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レベル35 闇の世界【別マップ】

レベル35 闇の世界【別マップ】


俺たちは光のささない闇の世界にいた。


不思議とあたりは見えるのだが、見渡す限り空には闇が広がっていた。

夜よりも深い闇が。


ここがおとぎ話で聞いた地底世界か。


街についたが、人々は暗く沈んでいる。


明日への活力を一切感じない。


城へ行く。


王に話を聞いた。


なんでも数十年前に大魔王が現れ、この世界から光を奪ったという。

大魔王は人々を全滅させるでもなく、絶望の淵で滅びゆく様をずっと見ているという。


俺たちの他にも別の世界を救った英雄をこの世界に呼び込み続けているらしい。


しかし、その誰もが大魔王の城のある島にすら近づく事ができないという。


王の指示で、大魔王の島の結界について調べているという学者の元へ向かった。


別れ際に王はボソっと「どうせまたダメじゃろう」という、ちょっと気に触る一言を呟いた。



俺たちは学者に会った。


「君たちが新しい勇者かい、今度こそ本物であってもらいたいね」


会ってそうそう、なんて失礼な奴だ。


「すまないねぇ、もう何人も勇者と名乗る者たちに会ったが、未だ大魔王を倒す者、いやあの島に渡れた者もいない状態でね」


「大魔王の島に渡るには結界を破る必要があるそうだな、方法はないのか」


「私は、その言い伝えを調べていてね」


おもむろに一冊の古い本を取り出した。


「古い書物にこう書かれている」


『太陽と雨露が大空で輝く時、闇を貫く』


「太古の時代、闇を操る魔王が現れた際、ある方法でその闇を破ったという」


おいおい、また何か集めろって言うんじゃ……


「私は突き止めた、『太陽』『雨露』『大地』にまつわる『三種の神器』を集めるんだ!」


ほら来た


「どこにあるかは?」


「分からない」


でしょうね。知ってるこのパターン。


「分かっていたら、これまでの勇者たちがとっくに見つけている。お前たちがこれまでとは違う真の勇者だと証明してみせてもらおうか」


うわー、超上から目線なんですけど。


まぁ、かつてノーヒントで「六つの宝珠」を集めきった切れ者の俺たちだ、半分の「三つの道具」など楽勝でしょう。


「ふん、任せておけ、この勇者がこの地に光を取り戻してやる」


「できるものなら、やってみてくれよ」


だから、その上から目線なんなの、人は長く絶望に暮れるとこうなるのか。

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