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そして伝説に、ならない……  作者: 蒲生たかし
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レベル21 船【移動手段】

レベル21 船【移動手段】


「して、どんな香辛料を持ち帰ったのじゃ?」


「それは食べてからのお楽しみです、王」


俺たちは海洋大国に戻り、王に香辛料を献上した。


奥から大臣が大慌てで戻ってきた。


「王様! 毒味係りが余りの辛さに気を失いました!」


「お主たち一体何を持ち帰ったのじゃ!?」


「王! それは食べてからのお楽しみでございます、よ」


俺の言葉を受け、王はニヤリと笑い言った。


「面白い。もうよい、料理をここに!」


「王様、危険でございます!!」


大臣が止めにかかるが、王がそれを制する。


「なぁに、こやつはワシの危険な依頼を乗り越え希少な香辛料を持ち帰ったのじゃ、この勝負受けぬ訳には行くまいて」


料理が運ばれて来た。


王が一口食べる。


「ぬう。これは!」


やったか!?


「辛さのはるか先にある限界を超えた新世界! 身体中に刺激が走り、生を実感させるこの活力感! これは優しさとも表現できるもはや愛! すごいぞ!すごぞこれはぁぁぁぁ!!!!」


王が歓喜している。興奮のあまり着てるものまではだけている。

俺たちが想定していた反応とは全く違う。嫌がらせのはずが、喜ばせてしまった様だ。


「すまぬな、極上の一品につい取り乱してしまった」


落ち着き、王が続ける。


「さて……、見事だお前たち、いや勇者一行よ」


「王族の命を危険にさらそうという豪胆さ、ますますお主たちが気に入ったわ」


「しかしなぁ、お前たち。言っとくが、ワシでなく気弱な隣国の王ならば命がなかったぞ、悪戯でもそれだけはやめておけ」


俺たちの次の標的を知ってか知らずか、この王は釘をさしてきた、なかなかの器の王の様だ。

この王に免じてあのエロ本王へのお試しは控えてやるか。


「褒美に『この国が誇る最高峰の船』を主らに与えよう! 見事魔王を討ち取ってくるのだぞ」


そうだった! 「魔王討伐」という忘れかけていた旅の目的を再確認し、俺たちの冒険は大海原へと広がった。

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