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そして伝説に、ならない……  作者: 星麒麟


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レベル17 海洋と造船の国【国家】

レベル17 海洋と造船の国【国家】


俺は手に入れた「あらかたの扉を開ける魔法の様な技術」でありとあらゆる扉を開け続けた。


美味しと評判の料理屋の裏扉、預かり所の裏扉、牢屋の裏扉、城の裏門、女子更衣室の扉……。


色々見て、色々聞き、この大陸で行けるところはあらかた周った。


少しやりすぎたせいで一部の街では手配書が出ているらしい。


俺たちは次の大陸へ進むため「船」の入手が必要だという結論に至った。


そこで最も西方にある海洋と造船の国に船をもらいに向かった。


勇者が船を所望すれば、当然もらえるはずだ。



連なる国境の壁の比較的警備の薄い扉を開け、俺たちはこの大陸で唯一足を踏み入れていなかった西方の大国である『海洋と造船の国』へと辿り着いた。


早速、王への謁見をする。


「船をください」


会合一番俺は王に船を所望した。


側近の大臣もあっけに取られている様だ。


「ワッハッハッハ」


突然王が笑いだした。


「なるほど、隣国の王が言うように、面白い男の様じゃな」


隣国の王とは、俺たちが以前宝を盗賊から奪い返してやった王の事だろう。


「その王は、我々の事を何と言っていましたか?」


「以前の会合でソナタたちの話が出てのう、油断も隙もない連中だから気を付けろと。どういう事か詳しくは教えてはくれなかったが、そう言っておった」


あの野郎、宝を奪い返してやったというのに、恩を仇で返しやがって!


「実はな、それからワシはお前たちに興味があったのだ」


なんと、災い転じて福となすとはこの事か、あの王の浅知恵が結果功を奏した形となったようだな。


「では、船を!」


「いや、ただではつまらん、そうだろう勇者よ」


くそ、また面倒事を言われるパターンだ、これ。


「金ではつまらん。そうだの……。そうじゃはるか東方には『香辛料』という物があるらしい、それを持ってきてもらおうかの」


「コウシンリョウとは?」


「なんでも料理を美味しくする魔法の粉だと聞く」


「分かりました。その粉、我々勇者一行が取って参りましょう」



俺たちは香辛料を求め東方世界へ向う。


その前に隣国の王宮でまた少しバカンスだな。

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