第96話〜スタンピード!
な、なんだってー⁉︎
Σ(°△°)ぴょ⁉︎
…………。
って、驚いてみたけれど…
スタンピードってなんだっけ?
えっと、確か前に聞いたような…
『お前は……。スタンピードはモンスターの暴走のことだ。一般的に迷宮からモンスターが溢れ出ることや、ドラゴンなどの上位種によって縄張りを追われたモンスターたちが連鎖的に住処を移動し、その先にある村や街を襲う現象のことを言う。今回の場合は魔樹の長の怒りを察知したモンスターによる暴走だな』
ふむふむふむ!
なるほどね!
(°△°)ふむん!
『お前、全く理解してないだろう…』
「トレントのお母さんが赤ちゃんさらわれて、かなしくて、おこってる?それでなかまのモンスターもおこって取りもどそうとしてる?」
なるほど!
ルナちゃん賢い!
可愛い!最高!
撫で撫でしてあげるね!
猫耳サラサラで最高だよー!
『猫娘の方が理解が早いな…。そう言う事だ。この先には小さな村がいくつかと、我らが拠点にしているノーマしかない。つまり苗木を取り戻さなければ、怒り狂ったモンスターどもが村や街を襲う事だろうよ』
Σ(°△°)なんと⁉︎
つまりええっと、
…………。
以下マールの妄想
『なに、トレントさんの所の子が拐われた⁉︎』
驚いた様子で顔を上げるワンちゃん↑
『なんだって⁉︎人間どもめ!』
悔しそうに机を叩くネコちゃん↑
『俺たちが取り戻すぞ!』
勇ましく立ち上がるコトリちゃん↑
『ついでに滅ぼしてしまえ!』
怒った様子のクマさん↑
『『『おおー!』』』
森の仲間たち↑
…………。
みたいな感じでモンスターたちが怒ってるんだよね!
ちゃんと理解できてるんだから!
『…………』
あ、なんか白夜ちゃん、可哀想な子を見る目でこっちみてる!
「ぷぷっ?」
ミコちゃーん!
白夜ちゃんがイジメるよぉ!
もふん!もふん!
ぷー⁉︎
それとあの街ってノーマって名前だったんだ。
『やれやれ、本当に話を聞かん、というか覚えんやつだな』
『面白い子だね。毒気が抜かれるというか』
『ふん、ただの間抜けだ』
トレンさんも白夜ちゃんもひどい!
…………。
『さて、スタンピードが起こるならば、我が輩たちも他人事ではすまん。まだ数日程度の猶予はあろうが、速やかに今後の方針を決めなければならん』
ぴょ?
「うん、早くまちに、知らせにいかないと」
そうだよね!
もしモンスターが暴走してくるなら、街だけじゃなくて近くの村にも教えてあげないと!
『拠点を移す、という手もあるぞ?苗木を盗んだのも街の人間だ。滅ぼうと自業自得だろう』
「びゃっくん、めっ!」
「ぴょ!(そうそう、メッ!そんな事したらルナちゃんが悲しむし、無関係の街の人たちだって大勢犠牲になっちゃうんだから!)」
『ふん、矮小な人間共がいくら死のうと、この白夜王には何の関係もないことだ』
「むー」
ああ、むくれてるルナちゃんも可愛いよぉ‼︎
「まちに、知らせに、行くの!」
『それなら私も同行しよう。これでも【母なる魔樹の森】の守護者として街の有権者には存在は知られてる。一緒に行けば信憑性も高まるだろうからね』
ぴょ?
トレンさんも街に?
でもモンスターが街に入ろうとしたら大騒ぎになるんじゃ…
『ルナ、と言ったね。ただのモンスターが街に近付けばそれだけで攻撃されてしまう。だから…』
『私をテイムしてくれないか?』




