第53話〜仮契約
間が空いてしまって申し訳ありません。
これからも不定期更新で更新していきます。
…………。
さてと!
狼さんたちをテイムして、お願いを聞いてもらうよ!
ルナちゃんがわたしを頭に乗せたまま狼さんに近づく。
ちょっと及び腰なのは怖いからかな?
「ぴょ〜(大丈夫だよ。何かあってもわたしが守ってあげるからね!)」
「ん…」
ペタンて耳が倒れてる。
ラブリー♡
「ぴょ〜(じゃあ白夜ちゃんに教えてもらったようにやろうか)」
「うにゅ…」
もう!
いちいち可愛いなぁ!
ルナちゃんがボス狼さんの前に立つ。
そしてもふもふのお腹に手を当てた。
うーん、おっきな狼のモフお腹に手を当ててなでなでするケモミミ幼女…。
これはキケンな組み合わせ…!
っと。
いけないいけない。
テイマーは契約時には無防備だからね。
しっかり周りを監視しておかないと。
と言ってもほんの一瞬なんだけどね。
昼間だから目立たないけど、うっすらとボス狼さんとルナちゃんが光り始めた。
…………。
光はすぐに収まった。
ルナちゃんにも、ボス狼さんにも変わった所は見当たらない。
いや、よく見たらボス狼さんの耳に青い色のリングがはまってる。
見た目も色もわたしのと同じ。
ーーーグルルル(ふむ。これがテイムされるということですかい。何やら不思議な感覚だ)
「えっと、これはあくまで¨かりけーやく¨だから、大きな変化はない、はずだよ。おねがいを聞いてくれるなら、あとはじゆーにしていいから」
ーーーガルッ(分かりやしたぜ、お嬢。契約内容はさっき聞いた通りですね?)
「うん…」
…………。
一つ、本人(本狼)とその仲間は人を襲わないようにする。
二つ、モンスターに襲われている人がいたら可能ならば助ける。
三つ、人に襲われた場合は逃げ、それが出来ない場合や命の危機がある場合は反撃もやむなし!
…………。
それがさっきまとめた契約の内容。
狼さんたちは殺されずに見逃してもらえるならなんだってするって言ってたから、条件付きで解放することにしたんだよね。
白夜ちゃんも、ちょうどいい機会だからテイマーとしての力やスキルも使ってみるといい、って言ってたし。
仮契約だから経験値とか念話?の繋がりはないんだって。
でも契約した相手に簡単な命令は聞かせることはできるし、テイマーのスキルの熟練度?も上がるとか何とか。
まあよく分からないけど、ルナちゃんが成長できるらしいからいっか!




