表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/336

第40話〜スライムってファンタジー

…………。


「……つめたくて、きもちいいね、マール」


「ぴょ〜…(あまり身体を冷やさないようにね〜)」


泉の辺りで休憩することにしたわたしたち。


多少拓けて日当たりの良い所を探して休むことにしたんだけど、すごく長閑のどかで、予想以上にいい所だった。


森とか湿地帯の近くを通ってた時はジメジメしてて嫌な感じだったけど、ここはなんて言うのかな、すごく清涼な感じ。


水は綺麗だし、日差しはぽかぽかしてるし、風は穏やかだし。


ここだけ別世界みたいだよ〜。


(°▽°)ぴょ〜


わたしも浅瀬で水浴びしてこよっと。


さすがにわたしのサイズで一緒に水浴びしたら大波にのみこまれちゃうもんね。


子供用プールくらいの浅さだろうけど、わたしからしたら海みたいだもん。


「ぴょ〜(ちょっと浅瀬で水浴びしてくるね)」


「うん」


…………。


うはー!


水浴びきもちー!


このまま何時間でも水浴びしてたいくらいだよ。


(°▽°)〜♪


でも小鳥の身体は小さいのであまり長く水浴びしてると冷えて動けなくなっちゃう。


常に動けるように高体温だけど、エネルギー効率を考えるとあまり身体を冷やすわけにはいかないね。


手早く水浴びしなくちゃ!


羽根とか細かく見てっと。


よく水たまりとかで野鳥が水浴びしてたりするけど、羽根にホコリとか脂粉とかがあると大変だからね。


どんどん溜まってくと病気になったりもするし!


寄生虫とかもね。


わたしにはいないけど!


けどスズメとかメジロとかがたくさん集まって水浴びしてる動画かわいかったなぁ。


こっちでも見れるかな?


……よし、綺麗になった!


…………。


『ふむ、これは珍しいな』


泉に足をつけてぱしゃぱしゃしてるルナちゃん。


それを見ながらほっこりしてたわたしの耳に、ルナちゃんの頭の上で寝ていたはずの白夜ちゃんの声が届いた。


『微弱な反応だから特に気にしていなかったが、どうやらここはスライムの聖域だったらしいな』


スライム?


『あそこだ。見てみろ』


尻尾の指す先を見てみると、泉の水面が所々揺れている。


「何もいないのに……?」


「ぴょ?」


あれ、よく見るとあそこら辺だけ少し透明度が低いかな?


『近くに行って見てみるといい。綺麗な水辺に生息するスライムは基本的に無害だ』


言われるがままに近付いてみると、水中をただよう半透明でクラゲみたいなものがいた。


これがスライムなの?


『ふむ、これだけ透き通っているとモンスターというよりは精霊に近いな』


精霊!


ファンタジーだね!


白夜ちゃん曰く、スライム種って元は実体化した精霊の欠片みたいな存在なんだって。


いろんな場所に適応して、不純物が混ざったことでモンスターになったんだとか。


だから不純物が多くて濁っているものほど危険で凶暴な性質なんだって。


なんか不思議。


見た目はほんとクラゲそっくり。


辺りを見てみたら草かげとかにもいた。


そっちはちょっと濃い目の半透明。


水たまりみたいに広がってる子もいれば、おっきな水滴みたいに膨らんでる子もいて見ていて飽きない。


スライムってファンタジー!

白夜GAMEsさんの動画はこちら↓


https://m.youtube.com/channel/UCPCAH0Y_Qbn8cwKTuvE_5dA

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ