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第32話〜野生の◯◯が飛び出してきた!

奴が、来る…!

…………。


「そっか、マールはコッコの里でしゅぎょーしたから強くなれたんだ」


「ぴょ!」


わたしはコッコの里での話をルナちゃんに話しながら、猫耳の手入れをしていた。


うん、今日もばっちり!


ふわもこひゃっほい!


(°▽°)♪


うーん、ふわふわでさらさらでつやつや!


けどまだまだ!


早く人の街に行ってきちんとしたお手入れをしてあげたい。


果物、お肉、野草。


森の中で採れたものだけでも生きていけそうだけど、足りない栄養は必ずあるからね。


いつかルナちゃんを最高のもふもふに育て上げてみせるよ!


(°▽°)


…………。


左右の猫耳の間をゴロゴロしながら堪能(たんのう)していたら、不意になんとなくだけど、思い詰めたような感覚が伝わってきた。


「ルナも強くなれるかな……。そうすれば…」


なんとなくルナちゃんの感情、というか思いが伝わってくる。


ルナちゃんの適性(・・)のせいなのかな。


足環を通して、強い感情とかが解っちゃう。


どんなことを考えてるとか、そんなことも少しだけ、ね。


ルナちゃん、自分が弱いから除け者にされて、みんないなくなって、悪い人たちに捕まったんだって思ってるみたい。


かわいそうに。


ルナちゃんは悪いことなんて一つもない。


強ければどうにかなったかもなんて思っていても過去はどうにもならない。


「ぴょ〜(ルナちゃんには、わたしがいるからね)」


「マール?」


ぴょんと肩に飛び移って、ルナちゃんのぷにぷにほっぺにすりすりする。


本当は頭を撫(な)でてあげたいし、抱きしめてあげたいけど、今のわたしじゃこれしか出来ないのか少し残念だな。


この子の寂しさとか心の傷を少しでも癒(いや)せたらな。


ううん、癒せるはず!


だって今のわたしは小鳥だもの!


『……くっくっく』


「ぴょ?」


その時突然、わたしたちのすぐそばでわざとらしい笑い声が上がった。


『そこの娘よ、力が欲しいか?』


…………。


ガサゴソと近くのの茂(しげ)みが揺れる音がして、声の主が近づいて来るのが分かった。


『力を求める弱者の念を感じたぞ?娘よ、力が欲しいか』


その声は頭の中に直接聴こえてくるみたいだった。


「な、に?だれ?」


ルナちゃんが怯えて震えてる!


「ぴょ〜‼︎」


わたしはルナちゃんの前に飛び降りて、近づいてくる相手に向かって荒ぶる鷹のポーズをとる。


誰だか分からないけど、うちの子を怖がらせるなんて許さないよ!


『ふ、我こそは白夜王(びゃくやおう)。かつて全ての夜を支配した暁(あかつき)の魔王とも呼ばれている』


すぐ目の前、視界を遮っていた茂みが揺れた。


そして声の主が姿を現す。


『力が、ほしいか?』




とても可愛らしい黒猫だった。




黒猫の白夜さんの登場です。


実は白夜さんはゲーム実況をしてる知人で、許可をもらって登場させてもらいました笑


白夜GAMEsさんの動画はこちらから見ることができます!


https://m.youtube.com/channel/UCPCAH0Y_Qbn8cwKTuvE_5dA

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