表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/336

第24話〜おいしく焼けました!

見た目はアレだけど美味しいワーム肉。


最近ステーキとか食べてないなぁ…。

…………。


ーーーパチパチパチ…


たき火のはぜる音、お肉の焼ける匂いが充満して、それを見ているわたしたちののどが同時に音を立てる。


ーーーごくり…


「……もう、いいかな?」


「ぴょ〜(まだ、まだだよ)」


ーーージュー…


ーーーごくり…


「……もう、いいんじゃないかな?」


「ぴょ〜(もうちょい、もう少しだから)」


ーーージュー……パチパチ……


焼けたお肉から肉汁がしたたって、それがたき火に落ちていい匂いが……!


「うぅ……まだ?」


「ぴょ!(まだだって!)」


まだちゃんと火が通り切ってないからね。


涙目の猫娘ちゃんには悪いけど、生焼けだとお腹壊しちゃうからダメだよ!


よだれを垂らしながら「待て」をされる犬みたい(猫娘だけど)で可愛いからすぐに食べさせてあげたいけど、我慢だよ!


(°△°)


…………。


わたしは今、猫娘ちゃんと一緒にワームを焼いていた。


う〜ん、いい匂い!


見た目は本当にアレだけど、ワームって焼くと本当にいい匂いなんだよね〜。


食欲に火を付ける、お腹に直接響くお肉の匂い!


野生に目覚めちゃいそうだよ。


あ、今は野生だっけ∑(゜Д゜)


そういえば昔、某チェーン店のお肉にワーム、というかミミズが使われてたって都市伝説があったような。


けど異世界のワームならともかくあの世界のミミズじゃ採算取れないだろうし、普通に牛さんとかの肉を使った方が安上がりだろうから嘘だったんだろうな。


会社の先輩とそんなこと話した覚えがあるし。


前の世界にこんな巨大なワームがいて、こんなに美味しかったなら本当に使われてたかもしれないけどね〜。


…………。


ワームって調味料を使わなくても焼くだけで美味しくなるなんて、見た目はともかく二重の意味で美味しい獲物だよね〜。


(°▽°)ぴょ〜。


「(はぐはぐ、もぐもぐ)」


それにしても猫娘ちゃんはよく食べるなぁ。


必死にもぐもぐしてるのは可愛いけど、せ細っちゃった身体とか、傷を見ると相当ひどい環境にいたのはよく分かる。


「助けて…もぐ…くれて…はぐはぐ…ありがと…」


「ぴょ〜」


いいのいいの。


それより話すのは食べてからにしなさい!


ゆっくりでいいからね!


口にものが入ったままおしゃべりはダメよ〜。


さすがにあんな状態の子にお行儀よく!なんて言えないけど流石にね〜ヽ( ̄△ ̄;)


よし、わたしも考え事してないでもっと食べよう。


全力で走ったり、叫んだらしたからお腹空いちゃったんだよね。


もぐもぐ…


ぴょ〜♪


うまー!


…………。


そういえばわたし小鳥サイズだけど、確かインコとかだと食事量は体重の一割くらいが適正なんだっけ?


けどそれより食べてるなぁ。


一割って飼われてるペットの場合で、野生だと違うよね?


いくら食べても入っちゃうし、結構な量を食べてるけど、そういえば満腹になったことないな。


うーん、満腹感はあるんだけど、食べようと思えばいくらでも、それこそ身体のどこに入ったの⁉︎ってくらい食べれるんだよね。


明らかに体積の何倍も食べてるような…。


(°△°)


もしかしてわたし、相当なおデブちゃんになってる⁉︎


いや、けど身体は軽いし、走れるし、運動してるし…。


だ、大丈夫だよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ