第11話〜コッコ老師
前回までのあらすじ!
コッコの里で保護してもらえることになった!
(°▽°)以上!
ぴょ〜♪
…………………………。
「さて、それでは某の背に乗るがいい」
ニワトリさんたちのうちの1羽がわたしを一足先にコッコの里に運んでくれることになった。
よっこらしょ。
おお、いいもふもふ!
鳥って羽毛に手を入れると見た目以上にあったかいんだよねぇ。
(°▽°)
ぬくいよぉ♪
「コケー!」
わたしを乗せたニワトリさんはひと鳴きすると、猛然と走り始めた。
って、
「しっかりと掴まっているといい。落ちるんじゃないぞ」
「ぴ、ぴょ〜⁉︎」
は、速すぎ〜!
森の中の複雑な地形なんて関係ないとばかりにニワトリさんは縦横無尽に走る、走る、走る!
わたしは思いの外ふわふわして温かいニワトリさんの背中に半分うっとり、半分必死に埋もれることしかできない。
まさに天国と地獄!
今顔を上げたら風圧で飛ばされちゃう!
だからもっとこのふわふわ羽毛に埋もれなくちゃ!
天然もの100%の羽毛はまさに天国の寝心地。
あまり揺れないように走ってくれてるのか、思ったより乗り心地は悪くない。
「ぴよ〜♡」
ああ、ダメ……。
( ´ ▽ ` )
この一定の足音とふわふわがわたしを眠りへと誘うの〜。
zzz…
…………………………。
「よし、着いたぞ。……おい?」
「ぴょ〜……スヤスヤ……」
「おい……。寝てるのか。こやつ、大物になるやもしれんな。仕方がない、長老の下へ連れて行くか」
「zzz……」
うへへ……ふわもこひゃっほ〜い♡
…………………………。
ツンツン。
「ほれ、そろそろ起きなさい。それ以上わしの羽を弄るのはやめておくれよ。禿げてしまうでなぁ」
「ぴょ……」
う〜ん、よく寝た〜。
100%天然羽毛の布団さん恐るべし!だね。
うーむ、寝起きの毛づくろい……
「ぴょ〜……」
「ほっほ。やはり雛鳥はどこの子でも可愛らしいものよなぁ」
(°△°)へ?
聞き覚えのない声を聞いたおかげで目がぱっちりと覚めましたよ?
えっと、ここどこー?
確かワームに襲われてー、ニワトリさんに助けられてー、それでー?
「ぴょ?」
起き上がってすぐにちょっとお年を召したニワトリさんと目があった。
わぉ、至近距離……。
「ふむ、改めまして、こんにちは。わしがこの里の長をしている者じゃ」
(°△°)あわわ!
わたし移動中にニワトリさんの背中で寝ちゃったんだ!
あいさつあいさつ!元気よく!
「ぴょ!初めまして!よろしくお願いします!」
頭を下げると里長さんは、
「うむ、しっかりとした子じゃのぉ」
と好々爺とした笑みを浮かべたのだった。
これがお爺ちゃんとわたしのファーストコンタクト!
本日より作者は入院し、明日手術を受けてまいります。
大きな手術は初めてなので、ドキドキが止まりません。
逆にドキドキが止まらないことを祈って、いざ病院へ。
別にそこまで大きな病気とかではないので、ご安心を。




