第102話〜ぴょ!っと雄叫び、あとはドーン!
…………。
『…………。』
「ん、あっちみたい」
(°△°)ぴょ〜
もしかしてトレントの声聞こえてるの?
ルナちゃんはためらわずに森を進んでいく。
わたしは何となく感情みたいなのを感じるだけなんだけど。
シルとかライムみたいに。
やっぱテイマーって色んな生き物と会話したりできていいなぁ。
モンスターにもジョブってないのかな?
言語、言葉が話せるなら自動翻訳みたいに聞くことはできるけど、言葉を話せない相手だと何となくしか分からないんだよなぁ。
もしわたしにもテイマーのジョブがあったら…
ルナちゃんのあとを走って追いかけつつ、そんな事を考えてみる。
『いけ!もふもふ、体当たり!』
『もふもふん!』
みたいな?
『がんばったね!もふもふ!』
『もふん!もふん!』
みたいな?
ふふ
「マール、この先にいるみたい」
「ぴょ?ぴょ!(え…?あ、うん!)」
危ない危ない、もふもふと一緒に冒険して強くなるポケットなモンスターたちのゲームみたいな想像しちゃってた。
あれ?
あながち違ってもないね?
(°△°)
ルナちゃんがトレー…冒険者で、わたしたちはモンスターなわけで。
…………。
ルナちゃん、街でご飯食べて体も標準に戻ってきたから、身軽になってきたね!
まだまだ遅いけど、障害の多い森の中を跳んだり避けたりしながら走れてる。
このままいけばルナちゃん本人も闘えるようになるのかな?
あんまり危ないことはして欲しくないけど、狩りとか闘えないことがコンプレックスだったみたいだし……っと!
「ぴょぴょ!(ルナちゃん、ここで待ってて!)」
ここまで近付けば気配で分かるよ!
わたしはルナちゃんを追い越して、トレントたちを傷付けないよう気を付けながら幹を蹴って進む。
そして見えてきたのが…
「ぴょ〜(おっきなイノシシだー。けどツノとか真っ直ぐで槍みたいだね)」
小型トラックみたいに大きなイノシシが10頭くらい、イライラした様子で森の外に向かって進んでる。
見た目はテレビとかで見たことのあるイノシシだけど、ツノが4本、槍みたいに真っ直ぐ前に伸びてる。
あの大きさの生き物が突進してくるだけでも破壊力抜群なのに、あの槍みたいなツノが当たったら簡単に穴が空くね。
というかそのツノでどうやってご飯食べるのかな?
おっと、今はそんな事考えてる場合じゃないね!
小走りだけど、自転車くらいのスピードが出てるから1日もあれば村や街に到着しちゃうかも!
とりあえず…
すぅ
「ぴょぉ‼︎‼︎‼︎」
ドォ‼︎‼︎
わたしの雄叫びが衝撃波になって先頭のイノシシを吹き飛ばす。
それに驚いた後続が急ブレーキするも止まりきれずに前のイノシシのお尻にツノが刺さったりしてパニックになった。
そこにすかさず飛び込んで、一頭ずつ蹴ったり、体当たりして吹き飛ばしていく。
あんまり時間もないみたいだし、少しだけ寝てもらうね!
(°△°)ぴょ!




