05.初めての町
さて、異世界チュートリアルが終わった今、俺は目の前の街に向かって走っている。
「おぉ〜!これが初めての街!うっひょ〜!!」
何故か、超緊張する。はじめの一歩だ。緊張しながら俺は草から石畳の上へと踏み出す。
「お前さん、街に入るには15エギアだよ。」
街の護衛に声をかけられた。この街は入るのにお金をとるのか。
「あの…僕お金持ってないんですけど…」
「なにか金目のものは?」
「あります、あとで換金して来ようと思うのでそれで払っても良いですか?」
「日が暮れる前に持ってきな。それでいい」
優しい人でよかった、というか換金所どこだろう…
「ありがとうございます、その…」
「なんだ?」
「換金所はどこにありますか?」
「この大通りをまっすぐ進んで、一際賑わってる建物がある。そこをちょっと行った所にある路地を曲がって2件目だ。」
「ありがとうございました!」
さて、まずは換金所だ。何分歩いたか、一際賑わってる建物があった。これは何だろうか、酒場か?中からは賑やかな音楽が聞こえてくる。また少し歩くと路地があった。ここを曲がって2件目。この店だと…思う…
「すみませーん、ここは換金所であってますか?」
「あぁ、そうだ。」
中からは30代くらいと思われる男が出てきた。
「この石を換金したいのですが…」
そう言って俺はエアにもらった石の片方を渡した。
「ほほう、これはこれは。綺麗な石だな。魔石か?魔力に反応して光っているな。これ程光るものは珍しいな!!お前さん、これはどこで見つけたんだ?」
「あぁ、ちょっと旅をしていた時に?」
「遠くの出身なのか?」
「えぇ、まぁ。で、それはいくらになるんですか?」
「うむ、1200エギアで買い取ろう。」
「1200エギアでは何ができますか?」
「まぁ宿は数日間取れるな、だが1ヶ月はもたんぞ。」
「なるほど、十分です。あなたに売ります。」
「おう、1200エギアだ。受け取れ!」
「ありがとうございました!」
「おう!またのご来店、待ってるぜ!」
とりあえず街の護衛の所が第一優先だ。
「兵士さーん!」
「ん、ガキ!金持ってきたのか、よし。15エギアだ。」
「ここの通貨にまだ慣れてなくて…15エギアってどれくらいですか?」
「じゃあ先に簡単に説明しようか。まずエギアの通貨には石貨、銅貨、銀貨、金貨がある。石貨は1エギア、銅貨は10エギア、銀貨は100エギアで金貨は1000エギアだ。で、お前の手持ちは銀貨12枚、1200エギアか。銀貨1枚で銅貨と石貨、合わせて13枚の釣りがでるな。」
「なるほど、じゃあ銀貨1枚です。」
「おう、確かに受け取った。銅貨8枚と石貨5枚だ。」
「はい、確かに85エギア受け取りました。」
「おう、せいぜいこの街を楽しみな!」
「あ、ギルドってどこにありますか?」
「換金所のとこのにぎわってる建物あったろ?そこだよ」
「あー、ありがとうございます。」
「大丈夫だ、せいぜいこの街を楽しめよ!」
「はーい!」
次は宿か。宿を探したらギルドに登録して冒険者になって、明日から依頼を探すか。
フェアのやることリストです↓
1. 宿泊手続き
2. ギルド登録
3. 依頼探し
アドバイスや意見などお待ちしております(o*。_。)o