15.魔法適性
9月6日一部に適切な変更を加えました
はぁ、目が覚めた。今日はステータスカードを作って神殿を尋ねてみる日だ。明日からはルカとパーティー活動、冒険者生活の始まりだ。
ルーティンをこなし、朝食をとる。今朝は野ウサギのシチューとパンだ。そしたらギルドに向かう。作成する場所がわからないので歩いてたギルド職員に聞いてみる。
「ステータスカード作成ですね。それなら今ご案内します。」
そう言われて一番右のカウンターまで案内された。
「まずこの紙に情報を記入してください。」
まず名前…フェア クローガって…あれ… 俺読めるのに書けないパターンかな…
「すみません、文字読めるけど書けないです…この国の出身ではないので…」
「あら、そうでしたか。では代筆するのでお名前とか年齢を教えてください。」
その後数分の手続きを終え、クレジットカードサイズのカードを渡された。
「はい、フェアさんのステータスカードです。」
「ありがとうございます!」
とりあえず、これで冒険者になったのだ。ワンステップ前進したな。次は神殿かな、魔法を習いたいなら神殿にいけ、だったよね。大通りを登るとこの間通りかかった教会と様な建物──神殿にたどり着く。
ガチャン──ドアを開けると、司祭のような人がいた。
「おやおや、どうかされましたか?」
「あ、魔法を習いたくて…ここ、神殿であってますよね?」
「はい、あってますよ。なるほど、魔法を習いたいのですか。こちらへどうぞ。」
そう言って司祭は俺を神殿の奥の方の部屋に招き入れた。
「私はここの神殿を管理している司祭で、ダンと言います。魔法を習いたいとなるとまずは適性を調べなくてはなりません。」
「適性…?」
「はい、皆が皆魔法を使える訳では無いのです。さらに素質があれど覚えるにはコツが必要ですし。」
「そうなんですね。」
「魔法には火、風、水、土、光、闇の6種類があり、火は風に強く、風は水に強く、水は土に強く、土は火に強いのです。そして光と闇は基本の4属性にはあまり効果がないですが互いにはとてつもない威力を発揮します。そして、その適性を見るのがこの装置。」
そういってダン司祭は時計の様な、しかし数字の代わりに赤、緑、青、茶色、黄色、紫、灰色に分かれていて針が6本もある計器を持ってきた。
「例えば私は火魔法が使えますのでこの針に指を置くと…この様に、1つの針は赤を指して止まり、ほかの針は灰色をさして止まります。少々お待ちを。」
ダン司祭は部屋から一旦出ると別の司祭を呼んで針に指を置かせた。
「こやつのように複数の系統が使える奴が指を置くと使える魔法の色に針が向けられて、他のやつは先程と同様に灰色に向きます。さて、あなたの番です。」
「はい…」
適性がなかったらどうしよう、急に心配になってくる。俺が針に手を置くと…
「ええっ!?」
「司祭さん、どうしたん…ええっ!?」
俺が恐る恐る目を開くと全ての針が各色を指していた。エアさん、確かに俺に伸び代があるとは言ったけど…
この度皆さんのおかげで2000PVを越えました。ありがとうございます。
これからも感謝、アドバイス、評価などお待ちしておりますのでこの作品をよろしくお願いしますm(*_ _)m