14.お誘い
訓練2日目。軽く昨日のように攻撃を避ける練習をして、重い荷物を持ちながら練習場を10週させられた。体力を付けるためだそうだ。この後槍の長所、短所を習い、敵に回していい武器やモンスターと敵に回してはいけないものを教わった。その後はまた体力作りとして走らされ、躱す訓練をした。
「今日もお疲れ様でした、ジャン教官!」
「おう、明日も頑張れよ。」
そして1日は終わった。
3日目。避ける練習をして練習場の周りを走った。今日は対モンスターの技術を学んだ。攻撃の受け流し方や各モンスターの急所、そしてそれらを正確に叩く方法。ハルバードの多様性をいかした戦い方も学んだ。ハルバードは斬撃、突き、刺しが出来る。それらを活かせればとても強い武器になると教官は言っていた。確かに、1つの武器で間合いも取れて3種類の攻撃も可能、威力もそこそこというとても強い武器だ。その後はモンスター戦を想定した模擬戦をひたすら人形に対して行った。
最終日。いつものルーティンをした後、今日は対人戦の技術を学んだ。例えば敵の武器を撃ち落とす技、わざと急所を外して気絶させる技、間合いを詰めて一気に攻める技などだ。それだけでない、相手の持つ武器ごとの対処の仕方なども習った。最後にはジャン教官と模擬戦をした。教官は槍だけでなく、剣などありとあらゆる武器を使って攻めてきた。もちろん、あっさり負けた。
「この俺に3分もったのは褒めてやろう。上出来だ。」
そう言ってジャン教官はニコッと微笑む。憧れの師匠に褒められるって…なんか…泣けてくるなっ…面には出さないけど。
「ありがとう…ございます。」
「明日でもいい、いつでも特訓してやるからな。毎日でもいいぞ?いつでも俺を頼れ。」
「はいっ!!ありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願いします、ジャン教官っ!!」
こうして俺の4日間にわたる訓練は終わった。俺は明日ぎるギルドに行ってステータスカードを作ることにした。今日は疲れたし早めに休みたい。
宿に帰り食堂に行くとルカがいたので隣に座る。
「よっ!」
「おぉ、フェア。お疲れ様。」
「お前もな。」
そうだ、頑張ったぞ。俺だけじゃない、ルカも他のやつも。
「フェア、僕とパーティーを組まないか?」
「パーティー…?」
「そう。冒険者はいつも危険と隣り合わせ、仲間がいれば心強い。そうだろ?」
「あぁ…」
「それに僕達ならいい信頼関係があるし、いいパーティーになると思うんだ!」
「そうか、それもありだ。」
「お待たせしました〜」
今日は自分への御褒美としてステーキを頼んだんだ。うー!美味そうっ!!
「フェアはソロでやるつもりだったでしょ?だからどうかな…」
ルカが少し自信なさげに言う。まぁ、俺もルカのことは信頼してるし問題ないよな。
「おう、問題ない。」
と、言うことで俺たちはパーティーを組むことになった。食後、ルカの部屋に誘われたんだがとても疲れていたので断った。とりあえず明日はステータスカードを作成して、冒険者生活は明後日からになった。
「うーん、魔法。魔法ねぇ、習いたいなぁ…神殿かぁ、明日行ってみるか…」
そんな事を考えてるうちに俺は眠ってしまった…
つい数時間前に1000PVを突破したのですが、勢いで1500PVを越えました!
大変ありがとうございます。ここまで来れたのもみなさんのおかげです。
感想、アドバイス、意見、評価などお待ちしておりますm(*_ _)m
これからもこの作品をよろしくお願いします!