12.訓練の始まり
僕のステータス、平均値ですか?
朝だ。いつものルーティンをこなし、今日からギルド主催の初心者訓練が始まる。朝食をとり、アーマーを着る。武器を装備し必要なものを持つ。時間は7時45分。ギルドへ向かい、7時55分着。ハロルド教官と、既に数人。中には軽い鉄の鎧、フルプレートに近いが自由度が高く、ヘルムもフルフェイスではないタイプのものを装備したルカの姿もある。
「よぉし、8時だ。明日からは直接ギルドの練習場に来るように!場所はこっちだ。」
ハロルド教官はそう言って俺らを練習場に案内する。場所はギルド裏の空き地。意外と広く、弓のための的や木でできた人形などもある。
「ここで貴様らには4日間訓練してもらう。使用する武器によって教官が違うからな。それぞれ自分の使用する武器のところへ行け!」
そう言われたので俺は槍(ハルバードも槍に入るだろう)の教官を探しに向かった。長身ですらっとした、だが筋肉質の人だった。
「毎年槍系の武器の使用者は少ないが、1人か…」
彼は苦笑いしながらそう言うと自己紹介をした。
「俺はジャン。槍使いだ。君の武器はハルバードだが基本的には槍と同じ使い方なので心配は無用だ。」
なんか彼がじーっと見てくる。なんだ…?あっ、自己紹介しろと。
「僕はフェアです。15歳で、この間ハルバードを買いました。剣が欲しかったんですけどお金がなくて…」
彼はそうかそうかと言いながら笑った。
「まぁ、剣もいいが槍は間合いも取れるからいい武器だぞ。」
まぁ利点があるのは確かだ。とりあえず、ハルバードで頑張る!
「よし、それでは早速訓練としようか。返事は?」
「はい!ジャン教官!」
俺の厳しい訓練が始まった瞬間だった。
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