10.組合(ギルド)へ
ふぁ〜〜
今日も天窓から日差しが入ってくる穏やかな日だ。朝だ。今日は冒険者生活の必須イベント、講習会だ。開始時間は10時、9時半にこの宿の食堂でルカと待ち合わせをしている。現在は7時半。トイレ行って、身支度をして、食堂に向かう。今日の朝ごはんはサラダ。
もうかれこれ8時半だ。でもまだ1時間あるしなぁ…何をしよう。暇つぶしに外に出てみようかな。建物の出入り口に差し掛かってふと気づいた、カレンダーか。この世界にも年月の概念があるんだな。そりゃそうか、この国が建国された年があるんだからな。
外に出る。少しこの地域を探索してみる。まぁ大通りしか行ったことなかったしなぁ…大通りのてっぺん、鞄屋さんからさらに少し登ったところからは住宅街になっていた。少し入ったところにとんがった屋根の建物を見つけた。教会に似ていて、時計台もある。今の時間は…9時15分…!? やばい、今から戻ってもギリギリ約束の時間につくくらいだ。
「ごめんっ…ハァ…ハァ…」
「だ、大丈夫?僕も今出てきたばかりだから!」
よかった、そんなに遅れてないみたい…
「そろそろ行こうか。」
そう言って俺たちはギルドへと向かった。
俺は買ったばかりのハルバードとベルトにつけられる鞄を装備している。ルカは背中に両手剣を装備している。小柄なのにすごいな、身長はあっても160cmくらいなのに。まぁ13歳にしたら平均なのかな。
「さて、着いたよ。」
「改めて見るとここは随分と新しい感じだな。」
「そうだね、この街は意外と古いけどギルドは最近出来た団体だから建物も新しくしたらしいよ。」
「最近なんだ。」
「最近と言っても300年くらい前だけどね。」
「それって何年?」
「いまは1725年だから1400年くらい?だと思うよ。」
「なるほど〜、じゃあそろそろ時間だし講習会行くか!」
「そうだね。」
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