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第3話 レミリカ・アイルチュール

こんにちわ、明日出すと告知していたのですができるかわからなくなりましたので、今日更新いたします。

お楽しみください

 「な、何よこれ!どんな状況なの!」


 俺たちはようやく去った脅威に安堵をつく暇もなくやってきた声の発生源へと視線を向ける。


 声がしたほうに視線を向けるとそこには一人の女性がいた。


 最初に目に付くのは太陽に反射してきらめく長い金髪だろう。装備している鎧も白金のものだからか相まってとても似合っていると思う。瞳の色は淡いグリーン色をしている。第一印象的には格好もあり凛々しく、厳しい。そう、自分が持っている知識の中にある神話やゲームに出てきたヴァルキュリアその名前がぴったりといった感じの人物なのだ。


 ただ、驚きからか瞳は丸く見開かれ口がぽかーんと開いているのだから滑稽に見えるかもだが。後ろにも数人の鎧を着た兵士がいるが状況に戸惑っていて女性兵士と似たような反応をしている。


 そんな謎の女性兵士?だがひとつだけ自分の常識を疑う箇所を見つけてしまった。それは


 「……エルフ?」


 女性兵士の耳が長く尖っているのだ。あの特徴はエルフという生き物だろう。


 というか、そろそろおかしすぎる。自分が思い出せる知識にはエルフは創造のもので実際にはいない。というか、願ったら電気が出るとかミュアが炎、火球ファイアーボールだったか、それを出している時点でおかしい。それに


 目の前のことから思考の波に沈んでいく。


 さっき頭によぎった光景。血まみれになった女性がいたことは……覚えている。けど今は置いとくとして周りを見渡してもあの光景と今の光景に差異がありすぎる。俺がいた場所は少なくともコンクリートや自動車が往来していた。そして違うといえる極めつけは先ほどミュアが倒した熊、に似たような何か。あんな生物見たことも聞いたことも無い。熊でいいのか判らないけど。これは下手したら


 ある考えが思い浮かぶ。ありえない推論。しかし、まだ情報が少ないことから結論を出すのは早計だろう。


 考えをまとめるために唸っていたがこのとき、袖を引っ張る感触でようやく現実に引き戻される。どうやらミュアが意識を戻してくれたらしい。


 ミュアのほうを見るとやはり言葉は出さないが視線が訴えていた。目の前のことに注意しろと。


 確かにとショウも意識を切り替える。目の前に現れた女性兵士がまだ|《敵かも》知れないのだから。


 女性兵士はようやく呆然状態から戻ったのかこちらに視線を向けると


 「あなたが原因ですね、しかもそこの女の子を人質にとってこの卑怯者!」


 今度は自分が目を見開き口を開けてしまう番であった。


 「は?」

 「は?じゃないわ!そんな格好をさせて、これから口に出すこともおぞましいことでもするつもりだったのでしょう!」


 ヒートアップした女性兵士は腰に下がる剣を抜くとこちらに向けてきた。


 というかこの女性はどこをどう見て俺が悪人に見えるんだろうか。いや、確かに記憶が無いから過去に悪人の可能性もあるが、少なくとも今断定されることはないと思う。


 辺りには血の匂いが充満し誰かが大量の血を流していることは疑うことも無い。でもそれは盗賊と思われる男の血と銀色の熊の血だ。ほかにも盗賊はいたが現在4人は痺れて地面に倒れている。俺の格好とミュアの格好で俺が服を渡したとも考えられるはずなんだが。


 しかも相手が言ったおぞましいことをされる|(と思われているらしい)ミュアは、俺の後ろに隠れるようにして動こうとしない。あの赤い剣を持っているなら逆に俺が危ないと思うが……って、あれあの剣はどこにいったんだろうか。今ミュアは手に何も持っていない。


 「ちょっと、こちらを無視しないでくれますか!」


 また考え事をしようとするところで女性兵士が再び叫んでくる。視線を向けるとそのまま話を続ける相手。


 「あなたには二つの道があります。ひとつは少女を解放して大人しくつかまり裁かれること。もうひとつは私の剣にかかって死ぬことです」

 「ちなみに聞きますけど、大人しく捕まって裁かれる場合罪状は?」

 「死刑です!」


 まさかのデッドオアデッドか。


 なんというか面倒だが、こちらとしても無用な危険は負いたくない。なので誤解を解かなければ。


 「あー、そこの方。少しいいですか?」

 「何ですか?命乞いなら聞きませんが」

 「聞かないんですか。まあいいで「なら死ん」人の話を聞け!」


 何だこの猪突猛進女は。


 とにかく話を進めるショウ。


 「とにかくあなたは重大な勘違いをしている。こっちの話を聞いてくれるとありがたい」

 「……勘違い?」

 「そうです。第一に俺は無実です。いや、これじゃ言い方がおかしいかな? 被害者といったほうがいいや。ここにいたらこの地面に倒れているやつらに襲われた。第二にあっちに倒れている男と熊?は俺らが倒したけど襲われたんだから正当防衛。第三に、これが一番の理由だがミュアを襲おうとしてるのに、なんで俺が襲われてるんですか」

 「解かりません。そんな変わった格好している相手なんですから」

 

 ん?変わった格好って普通の普段着だと思うが。……まあ、なんとなく状況が解かりたくないけどわかってきた。けど今はそのことを置いておこう。


 ある意味の現実逃避?をしつつ説明を続ける。


 「格好については事情があってこうなったんですけど……あーうんわかりました。そちらの視線が絶対に納得しない視線ということが。ならそうですね、ミュア自身に言ってもらえばいいか。ミュアできれば自分から説明してくれないか?そっちのほうが早そうだ」


 早くも白旗をあげ俺はミュアに説明を任せる。

 

 相手も一応は本人から聞くことに興味を持ったのかミュアに視線を向けている。そしてミュアの説明が始まり


 「裸で横になってて、気がついたらショウがいてこの服を着せられた」

 

 多大な誤解を生む説明で終わった。


 「よし、ちょっと待とうか。確かにそっちの気持ちもわかる。けど剣を向けてなにやら変な風を纏わすのは待ってほしい。そしてミュア、その説明はすごく誤解を生むだけだ。それでは誰もが幸せにならない」


 それに対してミュアは「?」と首を傾げるだけである。かわいいなこんちくしょう。


 俺はミュアに任せても埒が明かないと解り再び説得するため質問をする


 「逆に聞くがどうやったらそっちは納得してくれます?」

 「あなたの確実な死」


 交渉の余地が皆無である。ミュアの説明でデッド一択になった模様。


 俺にいくら言っても無駄だと相手も思ったのだろう。女性兵士は話す相手を俺からミュアに変えて話し始める。


 「ミュアさんでいいんですよね。待っていてください、その男を倒して救い出してあげます。大丈夫、シルバーベアを倒す実力はあるみたいですが、私も強いのでもう少しの辛抱です!」


 安心させるためなのか笑いかけながら話す女性兵士。


 それに対して、ミュアが呟いた言葉は


 「この人怖い」


 空気が凍った。目の前の女性の表情も笑顔で凍っている。後ろに待機している兵士たちも「うわぁ……」って感じで凍っていた。まあ、それもそうだろう。助けようとした相手にいきなり怖いといわれたのだから。


 「「…………」」


 沈黙が支配する場にどうすればいいのか。解決策をほしいと渇望したい。


 このまましばらく重苦しい空気が流れたが気を取り直して咳をすると、剣を鞘に収めこちらに視線を向ける。


 「えーと、そちらの男性の方。あなたはミュアさんを襲おうとしていた盗賊ではないんですね?」

 「さっきから言ってたと思うがそうですよ」

 「そうですか、ならなぜここにいるのか説明をしてください。ミュアさんが嫌々ではないことは一目でわかりました。なら説明を聞く余地はあるでしょう」


 さっきを振り返って喋ろうかあなたは。


 ため息をしつつ改めてここにいる経緯を話す。といっても話す内容なんて気がついたらここに二人でいて、突如襲われ現在に至るとしか言えなかった。うん、自分で言ってても怪しすぎるとしか言いようが無い。


 ちなみに、説明をした時盗賊を無力化した現象とミュアの剣については言わないようにした。ミュアが説明をしようとしたときに袖を引っ張ってきたこともだが、まだ相手が信用できるかわからないからだ。


 でもならどうやってシルバーベアだったか、倒したのかを追求されるため仕方なくミュアが魔法を使えることを説明した。このことに対してはミュアが何もアクションしなかったので大丈夫だろう。


 説明を聞いた女性兵士はしばらく話を吟味して考えをまとめている様子だったが、後ろに待機していた兵士に振り向くと指示をはじめる。


 「これからあの二人を保護します。ですが、シルバーベアの件と盗賊の件がありますので三人はここに残り警戒を。残りはキャンプに戻って応援の手配をしてください。応援を手配するときには代車も持ってくるように指示を、シルバーベアは素材としてはとても有用です。ですが、横領は許しません。倒したあのお二人が所有権を持っていますので。では行動を開始してください」


 以外にも練度が高かったのだろう。支持を聞いた兵士たちはすぐさま行動を開始した。先ほど呆然としていたことから思わなかったが、それほど人として驚愕する光景だったのだろう。


 指示を終えた女性兵士はこちらに歩を進めて近づいてから喋り始める。


 「あのような指示を勝手にしましたがよろしかったですか?」

 「まあ、こっちとしては何も解からない状態だからいいですけど。できればこっちに許可を取ってほしかった」

 「確かにそうかもしれませんが、記憶を失っている。なぜここにいるかわからないと聞かされれば保護するしかありません。シルバーベアを倒せる実力を持った相手を放置するのも考え物ですしなにより……任務の重大な参考人の可能性がありますからね」


 最後のほうは小さく呟いたからか聞き取れなかったが、相手の言うことも確かに一理ある。


 「それとも、あなたたち二人でこの森から出て生活及び生きていくことが可能ですか?」

 「よろしくお願いします」


 即答で答えた。自分は何も知らない高校生なのだ。森の中でいきなり暮らせといわれても無理だろう。


 ……ん?高校生?今とっさに考えた言葉だったがなぜだ?俺はもともと高校生だったのか?


 「ではお二人には私たちのキャンプに来てもらいます。ただその前にあのシルバーベアの素材と魔石についてどうするか相談したのですが」

 「素材に魔石?」

 「……そうでしたね、記憶がないのならわからないでしょう。ミュアさんもご存知ではないですか?」

 

 女性兵士が問いかけるとミュアは首を横に振る。


 「そうですか。ではキャンプについたらその説明も一から説明しましょうか。素材なども運び込む予定ですから」

 「お願いします」

 「ではいきましょう」

 

 でも俺はここであえてストップをかける。話し合いをするにしてもどうしても解決しなければいけないことがある。

 

 「あ、その前に少し待ってください」

 「なんですか?」

 「お願いがあるんです」

 「……できることがあるのならば聞きましょう」


 女性兵士の人は警戒の色を浮かべた。まあ出会ってからまだ時間がほとんどたっていないのだ。それもしょうがないだろう。


 そんな彼女に俺ははハッキリと要求を告げた。


 「何か着れるものを二人分お願いします」


 この言葉に女性兵士は驚き二人の姿を見て苦笑を浮かべていた。


  □  □  □


 俺たち三人と数人の兵士たちは共にキャンプへと向かっていった。


 移動する間にもちょっとした説明を受けたのだが要約するとこうだ

 

 ・山のような流星が昨日流れたから国が大混乱を起こしている。 

 ・得体の知れないものは恐ろしいから国は独自に調査を開始した。

 ・これからいくキャンプはその第一次調査隊である。とある大国の任務部隊。


 とこんな感じ。


 ほかの国の調査隊も独自に動いているらしいが、一番落下地点に近いこの部隊が一番早く到着したらしい。でも森に落下したことしかわからなくてどこか探しているところに、俺たちのいた場所に姿を現したということだった。


 キャップに到着した俺らはまず大きな大天幕に通された。キャンプにはまだ数十人の人間がいたが先ほどでた指示が行き届いているのか忙しそうに動いている。


 大天幕の中に入るとそこにはランプと木製の机が一つその周りに椅子が並べられている。作戦会議などのにも使われるためか数個おいてある。


 「では好きな椅子に座ってください」


 女性兵士さんはそういうと適当な椅子に座ってしまう。こちらとしてもずっと立っているわけにはいかないので近くの椅子に座った。ミュアは隣座る。


 こちらが座ったことを確認すると女性兵士は話し始める。


 「それでは話をしましょう。私たちがここにいた理由……についてはすでにお話しましたね。さて、でも一体何からお話をすればよいのでしょうか。何か聞きたいことはありますか?ショウ殿」

 

 困ったように言ってくる兵士さんだが、俺はお言葉に甘えて先ほどから知りたかったことを素直に質問することにした。


 「一つずっと聞きたかったんですけど」

 「はいなんでしょう。言えることならば説明しますよ」

 「あなたの名前は?」


 そうなのだ。ずっとそれが気になっていた。一応会話は成立してはいたけどしばらくは世話になるんだ、名前ぐらい知りたい。


 女性兵士さんは少しだけ失念していたという表情を浮かべつつ

 

 「そうでしたね、私としたことが名前を伝えていませんでした」


 女性兵士さんは背筋を伸ばして名前を告げたくる。


 「改めまして私はこの臨時部隊の臨時隊長をやっているレミリカ・アイルチュールと申します。以後お見知りおきを」

 「よろしくお願いします。こっちも改めて俺の名前はショウ、隣にいる女の子がミュアです」


 お互いは自己紹介を済ませる。


 「というか、臨時隊長ってアイルチュールさんはどこかの国の軍隊所属じゃないんですか?」

 「レミリカで結構ですよ、私も名前で呼ばせていただきますので。それで、その問いに対しては違うといえますね。いえ、正確には私は違いますがほかの兵士たちは所属といいますか」

 

 どうやら何か事情があるらしい。


 んーなんか複雑だなー。あまり突っ込んで聞くのも悪いよな。でも常識的に考えてあれほどの練度が高い兵士たちを軍隊に所属していない人物が隊長に任命されることはあるのか?ちょっとした疑問だよな。


 とここで、こちらの表情で何かを察したのか説明をするレミリカ


 「私は出身が特別なんですよ。それとギルドランクでAをいただいているので」


 ……さて、また不思議な単語が出てきたな。ギルドランクとな。


 「ギルドランクですか」

 「もしかしてギルドランクについても解かりません?」

 「残念なことに」

 「そうですか、仕方ありませんよ記憶が無いのならば。では一から説明しましょう」


 そうしてレミリカ先生による講義が始まった。


 「まずギルドランクの前にギルドについて説明しましょう。町や都市には様々なギルドがあります。冒険者ギルド、鍛冶ギルド、商人ギルドが代表的でしょうか、ほかにもありますけどね。それで、それぞれの役割はわかりますか?」

 「商人ギルド、鍛冶ギルドはその名のとおりいくつかの店を管理するまとめ役って感じかな?」

 「はい、それで合っています。冒険者ギルドについては?」

 「たぶんモンスターや薬草などを討伐、採取などを依頼する窓口みたいなところだと」

 「そうですね。未知のダンジョン探索などの依頼もあります。ほかには魔獣襲来時の緊急クエストなどもありますが……それはいいでしょう。にしても記憶が無いといいつつ結構理解されているんですね」

 「記憶が無いのは確かだけど所々の知識としての部分はあるんだ」


 嘘は言っていない。本当に知識として冒険者ギルドの用途などは知っているのだ。ただし、知った場所がおそらく違うというだけで。


 「そうですか手間が省けるので何よりです。それでそうでした、ギルドランクについてでしたね。このランクについてはF、E、D、C、B、A、Sといって冒険者ギルドの人物につけられるランク、実力ランクです。ギルドランクについては冒険者にしか適用されません。なのでギルドランクCといわれればその人は冒険者でCのランク者という目安になるんです。ここまではいいですか?」

 「はい」

 「ギルドランクなどについては、もっと知りたいのなら実際にギルドにいってみるといいでしょう。これから私たちが行く場所にもありますから。それで、次の説明は私が臨時隊長をしている理由ですが指名依頼を受けて臨時隊長になったんです」

 「指名依頼ですか」

 

 レミリカさんは頷く。


 「指名依頼は基本的に高ランク者にしかありません。最初に言ったとおり私のランクはAで……色々な事情で任命されたんです。ですから私は軍隊に所属していないんですよ」


 最初の問いに答えてくれた形になったのだろう。


 でもと思う。


 「こっちの質問に対して解かりやすくて有難かったです。有難うございます。」

 「いえ、どういたしまして。ほかに聞きたいことはありますか?」


 俺はあえて一拍おいて質問した。


 「それで、レミリカさん。貴方は一体俺らを本当にどうするつもりなんですか?」


 ギクリッ


 このような擬音が聞こえるほどに動揺していた。視線がとても泳いでらっしゃる。


 「ど、どうしてそのようなことを?」

 「いや、だって情報を聞いた限りでは指名依頼は高ランクしか受けられない。高ランクに指名ってことはそれだけ難しいことになりますよね。で、現にここにいるってことは何かの依頼を受けたと。でも流星の調査だけでいいなら国が軍を出してまで依頼を出すはずが無いと思ったんですけどどうです?」

 

 レミリカさんはこちらに言われてそわそわしている。って、うわぁ……なんだろう。基本的に突発的なやり取りは苦手なんだろうな。体が動きすぎてますよ。


 俺が視線をずっと向けて、レミリカさんは視線を彷徨わせていたが、しばらくして観念したのかゆっくりと話し始めた。


 「……全部の話を話すことはできませんけど、それでもいいですか?」

 「それでいいです」

 

 レミリカさんは一度だけ深呼吸をすると説明を始めてくれた。


 「実は私は調査を受けただけではありません。この辺りの魔獣はランク的にBほどでいけますけどそれなら国が兵士を貸してくれるはずもないです」


 そうだろう。国が兵士を出しても調査するとはよほどのことだ。まあもっとも、そのよほどの兵士たちを束ねる依頼を出されるなんてレミリカさん自身もよほどな身分なんだろうけど。


 まあけど今はレミリカの話に耳を傾けるか。


 「それで、私が受けた依頼は三つ。一つは落下地点の発見及び調査。二つ目は落下地点周辺の魔獣の掃討。そして気を悪くしないでほしいのですが三つ目が落下地点にいた人物の保護、及び捕縛。害になる場合は殺害も許可されています」


 やっぱりそうか。俺らが無害かもしれない、攻撃の意思がないと示すとすぐに保護といってきたのだ。こっちの許可も取らずに。なら元々の任務だったと思えば納得がいく。レミリカさんがギルドランクのことで自分がAであることをことさらに主張したのも、無用な抵抗はやめてくれといいたかったのだろう。一応今のところ抵抗するつもりは無いけど。


 「なら、保護されたってことはとりあえず害にはならないと判断されたってことでいいですか?」 

 「はい、さすがに今思えばそんな格好をして暢気に説得してくる人が害になると思えませんから」

 

 あんな格好って。そんなに変だろうか。


 なんだか釈然としない表情を浮かべるがそこで不意に気づく。


 「(コクリ……コクリ……)」


 隣にいるミュアが船をこき始めていたのだ。ここまで来るのに歩きつかれたのかもしれない。


 レミリカさんもそのことに気がつき苦笑を浮かべる。


 「ほかにも説明することはありますけど、まずはショウさんたちに休んでもらったほうがよさそうですね。それにその格好も着るものを言われていたのを忘れてました。すぐに用意させます。説明は明日馬車で移動するのでそのときでいいですか?」

 「それで構いません」


 俺たちはお互いに合意して今日は一時解散となった。


 その後、船を漕ぐミュアを負ぶってテントと着替えを貸してもらいミュアを下ろしてから寝かせ自分も横になる。着替えは起きてからでいいだろう。

 

 いくつかのことをレミリカさんから聞いて、まだまだ状況を完全に把握できていないだろうとは思う。でも取っ掛かりにはなるだろうと思っていた。幸いレミリカさんも最初のあれを除けば友好的にも思えるし大丈夫だろう。


 俺はしばらくこれからのことを色々と考えていた。しかし、徐々にまぶたが落ちていき起きてから数時間しか経っていないのに、いつの間にか夢の中に沈み込むのであった。


 

いかがでしたでしょうか。

結構最初はしっかりとした印象?のレミリカさんでしたがなんだか思い込みが激しそうな人でしたね(最初からかな?w)

今度の更新は近いうちにできると思いますのでよろしくお願いします。

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