表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/100

99年早かった

制限時間:15分 文字数:377字

「ワシを捕らえようなどと百年早いわ!」

と鬼が豪語した。

「くっ…」

私は綱を握り締めた。節分までに鬼を捕まえてくる、というのは娘との約束だった。百田一太郎とかいうどう考えてもあだ名が桃太郎になる私としても、鬼退治は幼い頃からの夢であった。

(すまん…)私は心の中で娘に謝った。

幼稚園卒園までにリアルな豆まきイベントを体験させたかった。サンタクロースまではなんとか捕まえられたのだが…。

「来年じゃ遅いんだ!捕まってくれよ鬼!」

私は嘆いた。鬼は

「ガハハ」

と笑いだした。これはひょっとすると…

「四月から娘は小学生だし!頑張って私来年には昇進したいし!」

私は「来年」を強調した。鬼は笑い転げた。

その隙をついて、私は鬼を縛り上げた。

「わは、は、しまった…」

鬼は喘ぎながら観念した。

こんな爆笑した鬼じゃ豆まきに張り合いもないだろうが仕方ない。

お題:来年の監禁

スマートフォンで挑戦した覚えがあります

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ