魔王コロシアム
制限時間:15分 文字数:577字
魔王は不敵な笑みを浮かべ、勇者を迎え入れた。
「よくぞここまでやってきた、勇者よ……」
勇者は剣を構え、無言で魔王に対峙する。
「まずは、ここまで来たその力を見込んで言うが、勇者よ、俺様の下僕となる気はないか……?」
「断る!」
勇者のきっぱりとした答えに、まあそう来るだろうなと思ってはいたものの、あまりの即断ぶりにちょっと落ち込む魔王であった。
「ちょっと迷ってもいいだろうが、勇者よ」
「あー、うるさいな、その耳障りなガラガラ声! ちょっと声落として喋れ魔王」
「……こほん。こ、こうか」
「あと姿勢な、そんな猫背じゃ張り合いねーよ!」
「それは言えている。だが俺様は腰痛がな……」
「ジジイめ! よし、修道士よ!」
「おっけー!」
修道士が勇者の指示に応じて魔王の腰痛を見事完治させた!
「え、勇者ありがとう! 俺様力が蘇ってきた! いいの?」
「いいからもっと俺に倒されるのにふさわしい魔王になれ!」
「分かったぞ!」
「お前のその垂れ目も気に入らない!」
「それも分かってるんだが……。あ、こっちも修道士がなんとかしてくれ……」
「俺がやる!」
勇者は突如剣を振り上げて魔王に切りかかった!
「う、うわあー!!」
魔王の目元は涼しげに整形された。
「こ、これが俺様……!」
鏡を見た魔王は、もう思い残すことのないほど清々しい表情になっていた。
お題:理想的な勇者 必須要素:プチ整形
コロシアムはコロシアムでもビューティーコロシアム的な




